公益社団法人日本建築積算協会・東海北陸支部

支部報 vol.43 2005.8

支部長あいさつ <「建築コスト管理士の将来像」>

支部長 杉浦 譲治

この支部報が会員の皆様のお手元に届くころには、新しい資格制度「建築コスト管理士」の受験申込みがスターとしている事と思います。
今回はこの新しい資格制度について私の考えを少し書きたいと思います。

以前、JIAが行った「顧客満足度調査」においてユーザーはコストに関するサービスについて大きな不満を持っていることが数字として示されたことがあります。
顧客の満足度は現在では、技術的なものからデザイン、機能と言った点のみならず省エネルギーなど環境的満足度まで多様化してきています。 しかしこれらの満足度のどの部分にも常に経済と言う分母が存在し、分子のそれぞれを決定しています、つまりコストです。

社会は今新しい職能者を求めています。
ユーザーの多様化した満足度を満たし、公正・透明なコストで工事が発注され、より質の高い建物を作り、建築主にとって一層負荷価値の増大に努めることが出来る職能者であります。
「建築コスト管理士」は建築主のために、この経済と言う分母に腰をすえた上で多様化した満足を実現させる使命を帯びることになります。 しかもこの職能者は当該工事の設計者では有り得ません、建設物価調査会の高橋照男氏は「(この職能者は)常に設計内容それ自体と批判的に対峙しなければならないからである」と言っておられます。
専門的職能者としての「建築コスト管理士」であります。

建築における契約の中心は「数量」と「コスト」であり、「数量」における「建築数量積算基準」は20数年余の運用期間を経てようやく社会に定着してきました。
入札時における「数量公開」など、当時の関係者が夢見た「数量」の公平さの追求と、積算システムの簡素化は必ずしも十分な結果が出ているとは思えませんが、数量積算における一定の土俵を定着させ得たのは大きい功績となりました。

一方「コスト」の問題はどうでしょうか。公共財としての「プライスデータ」の蓄積は殆どなく、 最近建設物価調査会における「JBCI」においてようやく見え初めて来たに過ぎません。
現在までわが国のコスト関連技術者の多くは自社における「プライスデータベース」に基づいて各自の判断をして来たと思いますが、協会が認定する「建築コスト管理士」を社会に定着させ、認めさせるにはどうしても公共財としての充実した「プライスデータベース」が必要となります。
また協会としてはこの資格を「国際相互認証」の対称として今後運用されるCPDの適用も含めて資格者のレベルアップなど考えていますが、「国際相互認証」とは当然ながら外国の有資格者がわが国において活躍出来るという事でもあります。
彼らが十分な活躍をわが国においてなし得るためにも公共財としての「プライスデータ」の蓄積は望ましいはずであります。
外国の有資格者がわが国において十分な活躍が出来る情報を整えることが、わが国の有資格者が外国において活躍できることの条件でもあり、本来的な「国際相互認証」の意味でもあると思います。

 「建築コスト管理士」の将来は、当事者の努力と研鑽の結果が自身の大きな将来に繋がることを確信して、この資格に多くの技術者が挑まれることを期待しています。

平成17年度 東海北陸支部通常総会の報告

1.日 時  平成17年4月21日(金) 16:00~17:15 
2.会 場  ホテルプリシード名古屋3階芙蓉の間   名古屋市中区栄4-6-1 
3.出席者  出席者17名 委任状105名 計122名

16時定刻、河辺事務局長より平成17年度通常総会の司会挨拶を受け、続いて硎谷副支部長の開会の開会の辞で総会は始まりました。 次に杉浦支部長の開会挨拶がありました。

〔支部長挨拶要旨〕

皆様大変お忙しいところ、多数お集まり頂き有難うございました。
15年度・16年度の役員が今年度入れ替わります。
すでにご案内が届いていると存じますが、今年は日本積算協会創立30周年になりその記念大会が東京で開催されます。
更に新しい資格の創設ということで「建築コスト管理士」という資格の創設を目指して規約改正などを始めたところです。


何れにしましても、新しい年度の、新しい総会が今ここに始まろうとしています。
どうかこれからもより一層のご協力をお願いいたします。 ここで定款第28条(平成14年6月25日改正)による決議の必要定数を確認し、支部規定第7条第1項の規定により、議長に杉浦支部長を指名。
議長挨拶後、出席状況報告を受け、支部通常総会の成立を宣言。引き続いて議長より議事録者に笠谷 正氏と生田 孝文氏の2名を指名。
ここから議案審議に入りました。

■第1号議案 平成16年度 事業報告承認の件 
■第2号議案 平成16年度 収支決算及び監査 報告承認の件 
■第3号議案 平成17年度 収支予算(案)に関 する件 
■第4号議案 平成17年度 収支予算(案)に関 する件 
■第5号議案 平成17・18年度支部役員承認に 関する件 
■第6号議案 その他 (議長から、その他の議案はない旨の報告)
以上5件の議案は、いずれも拍手多数で承認されました。

総会議案審議終了後、今年度支部長表彰が行われました。
表彰された方は1名です。
佐野 洋治氏

表彰式終了後、佐野副支部長の閉会の辞で平成17年度支部通常総会を無事終了しました。

平成17年度事業計画

本年は協会創立30周年の節目の年であり、新しい役員が改選される年でもあります。
この節目の年を迎えるにあたり組織の見直しを含め、過去の反省に立脚した新しい支部活動のスタートの年としたい。尚本年度の事業計画において在来のものと大きく違う点は、各委員会の活動が縦割りではなく、ひとつの目的に向かって連携して活動するという点である。
この点に沿った組織の見直しも必要となる。

社会に対するアピールを主題とした事業計画

「建築コスト管理士」認定試験実行のための委員会の編成、事業実施担当副支部長を長とする常置委員会委員長で構成
(総務、会員委員会、講習委員会、資格制度委員会、広報委員会、各地域部会との連携が必要)

「建築積算資格者試験」「建築積算資格者更新講習」両事業への支援
(資格制度委員会、講習委員会)

データベース委員会の下にワーキンググルー プとして「協会の考えうる建築コスト情報の収集グループ」の編成
(ホームページ委員会との連携)

耐震委員会において次の作業(RC・S造建物)にJASCAの協力を得て着手

大学・高校その他各種団体への積極な講師派遣と学校教育におけるカリキュラム採用への働きかけの促進
(講習委員会)

会員サービスを主題とした事業計画

地域部会の充実 
 会員サービスの充実は、地域密着の部会組織の発展が必要
 三重部会設立の促進、岐阜部会の東濃地方への拡大、北陸・静岡部会の一層の強化
 (地域連絡委員会、講習委員会、総務、会員委 員会、広報委員会)

会員の要望を満たすデータベースの構築と提示
 組織力を持たない会員にとって必要なデータベースとは何かの選択・収集・提示
(データベース委員会、ホームページ委員会)

会員に要望する講習会の開催とCPD関連講 習会の情報の整理と提示
 会員が何を望んでいるかの徹底的検討
地域内関連団体との連絡を密にし、専門的講習会主題の一本化とかく団体主催の講習会情報の開示
(支部全役員、講習委員会、ホームページ委員会)

会員との双方向的情報交流により会員の希望 する見学会・交流会等の開催
 インターネットを利用した会員相互のコミュニケーションの場の提供
(総務、会員委員会、ホームページ委員会、広 報委員会、地方部会)

財政基盤確立のための事業計画

設計審査委員会の業務の拡大
在来の岐阜県補助事業の社会福祉施設建設に 伴う設計審査事業の継続は、このこと自体支部財政に大きく寄与することは勿論であるが、 財政問題のみならず協会の認知度の向上に寄与することがなお更におおきい。
今後コスト情報の整備と、新設「建築コスト 管理士」の運用も含めてコストをふくめた審査事業の開拓を目指す。
(設計審査委員会、データベース委員会)

前2項の事業計画の推進は会員の増強、会勢の拡大に繋がりひいては財政基盤の確立に直接か繋がるものであることを確信する。

インターネット利用による連絡網の強化と支部事務業務の簡素化
 (支部事務局、ホームページ委員会)

平成17年度 東海北陸支部役員会名簿

平成17年度 東海北陸支部委員会名簿

平成17年度 会長及び支部長表彰者

「積算のはじめ」 株式会社竹中工務店名古屋支店 FM部 佐 野 洋 治

①出会い
積算を最初に行ったのは、精度は、どの程度かは忘れましたが、次に打設するコンクリート量を拾いました。

②積算の認識
事前申し込み数量(総数量)の修正を指示し(生コンプラントの終業)、残してはいけない・足りなくてもいけないと言う積算をしました。
それは、生コンプラントから、作業所まで1時間の距離があり、出発の30分前(残り50m3前後の時)最終数量を連絡することでした。

③本格的な積算
見積部に入り、積算は躯体積算の手積算より覚え、当時導入されたばかりの電算システム活用率向上を目指し、電算に本格的に取り組み、後に新システム開発を行い、手計算の時代以上に、基準・計算方法を覚えました。

④見積の変化
枠だけの用紙に手書きで明細項目・単価を記入し、ソロバンにて金額・合計を入れる、手書き作業はとても苦痛(字がヘタ)で、誰よりも早くワープロ形式の見積書作成システムを活用しました。

このような時代をすごし積算協会にお世話になり、今回表彰をして頂き自分を支えてきて下さった皆さんに感謝いたします。 今後とも微力ですが、積算協会のお手伝いを続けさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

「積算を職業にして良かった事」(有)建築見積センター 潮田 春生

「見積は業者がタダでするもの、商売にはならん!」。
今から26年前、それまで勤めていた工務店社長に、退社して積算で身を立てたい旨、申し出たところ、一笑に附された時の言葉です。
その時の悔しさをバネとして、コツコツと積み上げて来た結果、現在の当社があります。
人口185万人の三重県に法人としてのライバルが現れないまま現在に至っているのも予想外でした。

もう一点、開業当初には考えられなかったメリットがありました。
設計や、施工業者とする知人らと合うと異口同音に、「景気が悪い」、「仕事が減ってしまった」とボヤキます。
たしかにそれも事実ですが、彼等には「商圏」という目に見えない囲いがあるからです。
車で1時間半、半径30kmくらいのところしか行けない、という宿命です。それに比べ積算は、宅急便とEメールを使えば日本全国が商圏と言う事が出来、大変有利です。

その他当協会機関誌「建築と積算」に、仕事や趣味で感じたことを投稿し、それを読んでくれた人達のから友人が数人出来たことも大変ラッキーでした。
支部役員としてはあまり役に立たなかったにも係わらず、表彰を受け、恐縮しています。

「御役御免? 」株式会社円建築積算 廣瀬 稔

積算協会から小包が届く。
早速開いて見ると表彰状と共に、ずしりと重い記念品が入っている。何かなと包装を取るとミキモトの文字が目に入る。箱を開けると振り子に真珠を使った高級な置時計だ。
思い出が走馬灯のように巡る。

色々な出来事そして巡り会えた顔・顔・顔。昭和62年に役員として東海北陸支部に在籍させて戴いてからはや18年。9期が過ぎていた。
大半の役員生活を資格制度委員会に在任し5期10年の時間を委員長という要職を経験させて戴いた。数々の失敗を多くの良き仲間からの助力で何とか乗り越え、先輩の皆様から啓蒙して戴き数多くの貴重な体験をさせて戴いた。
しかしながら、支部設立当初から尚、支え続けている役員もおられる。頭の下がる思いだ。まだまだ頑張って戴きたいと思う。

さて古来より秘伝のタレというものがあるが、18年在任期間に退任された役員・新任・再任された役員、多くの人の頭脳が混ざり合って今日の東海北陸支部の味が出来上がっている。甘くて、苦くて、辛くて、しょっぱくて濃厚な味。どんな料理にもあう絶妙なソースで今後もまろやかさに磨きをかけていく事と思う。いつまでもその味を堪能したいと願う。
代々受け継がれる味とはどのように作られるのだろう。
役員会は支部長のもと各委員会で構成される。各委員会は支部役員主導のもと支部委員とで構成される。つまり各委員会の味付けが全体の味に影響する事になる。
その為に委員会を強化する事が重要である。再任委員・新任委員拡充そして役員を退任しても委員として活動し委員会をより大きく広くして次代の役員を育てていく事が必要と考える。

17年度18年度の役員・委員の名簿が届く。資格制度委員となっている。さあ新委員長・副委員長を支えねば。
役員退任は終わりではない。新しい始まりなのだ。されどもひとつの区切りではある。皆々様に感謝・感謝そして合掌。

「感 謝」 (有)エスム積算 松岡 重幸

(社)日本建築積算協会創立30周年、おめでとうございます。 
 顧みれば、東海北陸支部が設立される頃からいろいろ携わってまいりましたが、おかげさまでこの様なすばらしい表彰を受けることが出来たのも、皆様の力添えによってやってこられたことに深く感謝しております。
 本当にありがとうございました。

 これからは協会同様に地方をもっと発展すべきで、岐阜部会にも力入れて少しでもお役に立ちたいと思います。
 なにとぞ従来同様公私共、宜しくご支援のほど切にお願い申し上げます。

 これからも、協会のますますの発展を願ってやみません。

総務委員会だより

総務委員会

委員長 佐藤 佳久

新年度になり役員改選の時期になりましたが、前回に引き続き総務委員長の任に就きました。

今年度は3期6年間続いてきた総務・会員委員会を元の総務委員会と会員委員会に分け、昨年の反省を踏まえて、より一層会員の皆様へサービスの充実と情報の提供がされることと思います。

今年度は例年と違い新任役員が6名誕生しました、ご活躍をお祈りいたします。
総務委員会としての活動は、今までどおりの事業計画を継承して、下記にあげる三つの事業計画を基本に、これからも東海北陸支部の活動が円滑に遂行できるよう協力をしていきます。

① 協会に新しい魅力を創出し会勢拡大に努める。
② 各委員会との調整を図る。
③ 関係諸団体との技術交流を深め、友好を高めるための活動を行う。

会員委員会だより

会員委員会

委員長 林 進

平成17年度から会員委員会の委員長を務めることになりましたが、会員委員会に参加すること自体が始めてですので、福井副委員長と川辺委員の協力を得て、会員・賛助会員の皆様に情報提供、サービスの寄与及び親睦を図っていきたいと思っております。

前年度までの活動を見ますと、現場見学会、ボーリング大会などが開催されており引き続き開催したいと思います。
とくに現場見学会については多くのご参加を期待できますので大規模工事、特殊工法などの現場がありましたら計画いたしますのでご参加下さいますようお願い申し上げます。
会員相互の情報交換及び親睦を図る意味で名刺交換会なども開催し皆様の情報、知識を共有できたらと思っております。
お忙しいとは思いますがご参加下さいますようお願い申し上げます。

役員有志でゴルフコンペ「積和会」を年に2回から3回程度、開催しておりますが、会員の皆様にも参加していただくか、組数が多くなるようでしたら別のコンペを開催するかして楽しい一日を過ごすことができればと思っております。
開催のご案内はその都度、支部報「東海北陸」か東海北陸支部のホームページに掲載致しますのでよろしくお願い申し上げます。

その他、開催のご希望、委員会へのご意見などを是非、お聞かせ下さい。
事務局又はホームページにご連絡いただければご参考に計画したいと思っております。

会員委員会は会員の皆様のご意見、ご参加があって運営できるものだと思っております。ご協力下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

資格制度委員会だより

資格制度委員会

委員長 生田 孝文

この度資格制度委員長に選定されました、生田でございます。
建築積算資格者制度が出来て、はや15年になりますが、資格者そのものを、十分にアピールできてないように思える今日この頃です。

さまざまな、講習会、委員会等、ただがむしゃらに勉強してまいりましたが、まだまだメジャーの域を越せないがままの感が抜けないのは、私だけでしょうか?
岐阜では、官庁をはじめ、建築士会、建築士事務所協会、建築組合等の協会筋に、周知頂く為のお触れを廻すべく馳せ参じております。
時はすでに、コスト管理士なるものが制定され、この道も究めるべく励んでおりますが、基準のメジャー化にも、今一度、目を向け、三位一体となるべく、諸般の先輩方のお知恵を拝借しつつ、なお一層の努力を、致す所存でございます。

世の中、若者の行動に、いささかの心根の変化を、望みつつ、前向きに積算の資格制度そのものを、広めるべく勉強させて頂きたいと思います。
若い衆にも解り易い、タッチの、教本にも巡り会えますように願い、知識に磨きを掛けるべく、とかく男の生き様が、影を潜め、おとなしい子が、とんでもない事をしても、おかしい事に気づかない世に背を向けることなく、??ついつい、PTAが長いと、愚痴になりますので、今を、大事に、若者に胸を張って、仕事を楽しむ姿を見せられるよう、頑張りますゆえ、ご指導下さいますようお願い致します。

設計審査委員会だより

設計審査委員会

委員長 西田 彰

昨年の10月に11件目の審査を終え活動休止の状態でしたが、やっと今年も活動を再開いたしました。
年々物件数は減少状況にあります。今年は7件ほどになりそうです。補助金決定の都合もあり、いつもの年より1ヶ月ほど遅れての開始です。今年は7件程度の審査をする予定です。1ヶ月の遅れがありますので、きっと短期間に集中すると思われます。
東海地区、北陸地区、皆さんの多大なるご協力をお願いいたします。

前年度は、北陸の積算事務所からも、全11物件に対して4物件に参加(抽選結果)をしていただきました。 設計審査委員会が発足して今年で5年目になります。3人のメンバー交代をしました。少し若返りました。この業界では精鋭の3人です。審査する眼はさらに鋭くしたつもりです。手ぐすねを引いてお待ちいたしておりますので、審査を受けられる皆さんは覚悟をして臨んで下さい。

4月19日、協会事務局で、某県庁の方々にお会いいたしました。
「設計書(補助金対象物件)のチェックに困っている」「私たちは建築には不得手なので、どのようにチェックをしてよいのか分からない」「自分たちでチェックをしたい」との事でした。設計審査の流れ、チェック方法とポイント、チェックシートの使い方等の説明をいたしました。どのように活用されているのか分かりませが、巧くいくようお祈りいたしております。設計書のチェックにお困りの方がいらっしゃいましたら、設計審査委員会4年のささやかなKnow Howでお応えいたします。
設計審査で設計書のチェックをしてみようと思われる方がいらっしゃいましたら、積算協会東海北陸支部のホームページをご覧ください。参加申し込み用紙等が準備されています。よろしくお願いいたします。

講習委員会だより

講習委員長

硎谷智彦

十数年振りに講習委員会に戻ってきました。
以前の講習委員会は積算基準の講習が大半を占めていましたが、現在の講習は、仮設工事・鉄骨工事・改修工事・木造工事・初心者講習・積算基準等、講習の数も増え、内容も充実してきました。そして、今年度から新しい資格として「建築コスト管理士」が制定され、今年1回目の試験が行われます。
大変な委員会の長を引き受けてしまったなと思いますが、前年度の優秀な委員が全員残って、頼りない委員長を助けてくれるようですから、最後の奉公という気持ちで頑張ります。

さて、今年度の講習会は例年通り計画され既に終了したものもありますが、新しい試みとして出張講習会を計画したいと思います。
東海北陸支部は愛知・岐阜・三重・静岡・福井・石川・富山の七県という広範囲であり、受講したい講習会があっても遠方というだけで諦めてしまう方も多数いたと聞いています。今までも岐阜飛騨地方の建設会社からの要望で講師を派遣したり、地方自治体に呼ばれたりと多少の実績はありますが、今年度から本格的に活動していきます。
その内容は計画段階のため詳細までは報告できませんが、定員は十~二十名程度・会場は会議室で、なるべく経費の掛からない方法を考えています。

支部として自治体・会社・地域団体等に呼びかけていく予定ですが、会員の皆様に協力をお願いしたいのです。
「地域独自の事情等を熟知している会員の貴方、講習会の企画に参加してくれませんか?」勝手なお願いではありますが、一緒に支部事業を支えて下さい。

教育委員会だより

教育委員長

藤井 正王

今年度から、教育委員会が講習委員会から独立し活動することになりました。
私は昨年度までは、講習委員長をおおせつかり様々な講習会を開催いたしましたが、受講される人の中で若い人があまりに少ないことが気がかりでした。

今年の6月13日に初めての教育委員会を開きましたが、各委員の方々の話を聞きますと、工業高校ではいまだに建築積算の授業が少なく、施工の教科書の最後の方に積算があり、授業の時間が無くなると省略してしまうようです。
専門学校では積算としての授業はありますが、それは積算経験のある教師の方がいる場合のみです。大学においては学問として、はたして扱うべきかのレベルのようです。 これは30年前と殆ど変わっていません。

そしてもうひとつ問題があります。
それは現在建築積算資格者の3/4以上が50歳を越えている事です。このことを踏まえると、やはり教育機関への建築積算教育の確立は急務を要すると思います。
建築積算の将来を担う若い人材を育成する事と、その若い人に魅力のある職域としての建築積算を確立することが重要と思います。
そして、教育機関が積算協会を利用していただけるような、関係を少しでも築けたらよいのではないかと考えています。
これから教育委員会としてはとりあえず教育機関へのアンケートを行い、現状の把握と協会との繋がりを持つことを今年度の目標として活動したいと思います。

データベース委員会だより

データベース委員長

木谷 和俊

 皆様には、暑い夏を迎え、いかがお過ごしでしょうか。
我々の初回活動報告をホームページに掲載させて頂きましたが、ご覧下さいましたでしょうか。

 さて、H17年度からの活動テーマですが、連関図を元に少し間口を広げ、短期・中期・長期 の活動スタイルでと考えております。皆様からの意見もお聞きしたいと思いますので、是非とも投書等 頂きたいと思います。

女性スタッフ紹介

佐藤工業 北陸支店

藤井 恵

 原稿の依頼が来たとき、一体何を書けばいいの?これはお局紹介コーナー?だから私に依頼が…?などと思ったことは置いておき、私の仕事をちょっと紹介しようと思います。

 仕上げの拾い出しから始まった私の積算人生ですが、途中現場も経験し、今は躯体の拾いを担当しています。入社当時は女性の先輩が5、6人いましたが今では私一人になり忙しい?毎日を送っています。
 積算はコツコツと数量を拾い出していくことの積み重ねですが、はじめの頃は、今の時代こんなにも技術が進んでいるのにどうしてこんなローテクなことでしか対応できないのか?もっと画期的な方法があるんじゃないかとよく思ったものです。でも積算経験を重ねていくうちに、工場生産とは違い、全く同じ建築物がない以上やはりコツコツとやるしかないのかなぁと思うようになりました。

 常に新しい物件に立ち向かうことはかなりエネルギーがいることですが、その分やり遂げた時の充実感はあります。それに私の性格では同じ物件だと飽きてしまうはず…(笑)。ずっと続けてこられたのも常に違う建物に出会ってきたからだと思います。これからも素敵な出会い?に期待したいです(って積算しているときはこんなロマンティックな気分ではないですが…)。

 今年は積算資格者に合格しました!受かったから良かったけど、二度とあんな頭の痛くなる試験は受けたくないって感じです(笑)。もしとっていない方は早目がいいですよ!
 my deskの写真を載せておきます。私の周りだけジャングルと言われます。。。

 35号より掲載してきました女性スタッフ紹介ですが、都合により今回までで一時休止とさせていただきます。
 掲載させていただいた17社18名の女性スタッフの方々に御礼を申上げます。そして今後も男性社員にも劣らぬ姿勢と紹介の中で掲げたことに対して積算業務に取組んで下さい。
 最近の傾向として派遣社員が多くなってきて実際に積算を行う女性スタッフがやはり少なくなりつつあります。今回をもって休止するのも会員の皆様にとっても残念なことだと思いますが、広報委員会からのお願いとして、休止はしますが各会員の皆様の紹介等でスタッフ紹介の記事は募集いたします。
 またこのコーナーが再開できるようにストックしたいと思いますので宜しくお願いします。 これまで、会員紹介そして賛助会員紹介を行い、今回の女子スタッフ紹介と続いてまいりましたが次回は??? (検討中です) 会員の皆様のご希望は有りませんか。会員の皆様の声を聞かせて下さい。 宜しくお願いします。
広報委員会一同より

平成17年度 愛知県建設技術研修

講師:西田 彰

愛知県建設部は、愛知県及び市町村の建築技術職員を対象に、毎年2日間の研修会(基礎講座:公共建築)を開催しています。
当協会は今年も、6月9日に「建築積算の実務」の内容で100分いただきました。

昨年までは、「建築業界の現状」「積算の歴史」「積算チェック方法」を講義内容として進めてきましたが、今年度は県より数量積算実務・拾い方の講義を入れてほしいとの要望(難題)がありました。
毎年、出席者の中で数量積算の経験者は60人中3~4人、今年の出席者は39人の予定です。「拾う」という言葉さえ分からない皆さんに、どのようにお伝えすればよいのか大問題でした。
悩んだ末、2部屋の仕上げの拾いから内訳書の出来上がるまでの流れを説明することにしました。RC2部屋の平面図・断面図・仕上表と注釈付きの手書きの拾い書・部位別集計表・科目別集計表を作り上げました。分かりやすくということで進めましたが、一部屋の拾い書の説明に手間取る事となり、二部屋目は省略することとなりました。
当然ながら「建築業界の現状」「積算チェック方法」にも十分な時間が取れず、触りだけとなりました。時間配分ミス・・・自己嫌悪・・・。 数日後、講義に対する研修生のアンケート結果が届きました。
最悪の講義と酷評を覚悟していましたが意外にも好評で、「分かりやすい」「役に立った」「基本が理解できた」「もっと長時間」。皆さんが、積算に対して前向きな姿勢であることに胸を撫でおろしたところです。
次回はもう少し巧くなって皆さんにお話できると思いますので期待してください。

今回は、講習委員(北陸担当委員長)の宮西さんが、遠路はるばる応援に駆けつけていただきました。暑い中、ありがとうございました。

平成17年度 建築コスト管理士のご案内

当協会は、発注者や設計者等のコスト関連業務を支援できる幅広い専門知識・技術を身につけた人材の育成を図るため、それらの知識・技術を有することを試験によって審査し、合格した者に「建築コスト管理士」の称号を付与する制度を創設しました。
称号の付与は試験に合格し当協会に登録することによって行われます。
平成17年度「建築コスト管理士試験」の概要が以下の通り決まりましたのでご案内いたします。

 

(社)日本建築積算協会

1.試験実施日 平成17年10月16日(日)
2.試験地 13会場で実施予定
札幌市、盛岡市、仙台市、東京都、静岡市、金沢市、名古屋市、大阪市、広島市、高松市、 福岡市、鹿児島市、那覇市
3.受験申込書 頒布価格:1部 1,050円(消費税込み)
頒布場所:(社)日本建築積算協会 各支部ほか   
       郵送希望の方:頒布価格及び送料と希望送付先宛名ラベル(様式自由)を現金書留の封筒に同封して頒布場所にご請求ください。
送料等:1部200円・2部300円
4.受験申込書の受付 平成17年8月1日~9月3日
5.試験方法 筆記試験(学科と論文)及び面接により行います。ただし、面接は筆記試験合格者のみに実施します。
6.受験資格 試験は、次のいずれかに該当する者でなければ受けることができません。
①建築積算資格者の方
建築積算資格者で、更新登録を1回以上行い、かつ建築関連業務を10年以上経験しそのうち建築コスト関連業務において責任ある業務に2年以上の実務経験を有する者

②一般受験者の方
建築関連業務を15年以上経験した者で、かつ建築コスト関連業務を10年以上経験しそのうち責任ある業務に4年以上の実務経験を有する者

③BSI・プロジェクトマネージャー称号取得者の方
建築関連業務を15年以上経験した者で、かつ建築コスト関連業務を10年以上経験しそのうち責任ある業務に4年以上の実務経験を満たし、かつ協会が行っているBSI・コストスクールの「BSI・プロジェクトマネージャー」の称号を取得した者は、筆記試験を免除します。
7.受験手数料 31,500円(消費税込み)
8.登録 試験に合格した方は個人会員に入会して登録をします。
9.登録有効期間 5年間
5年ごとの登録更新制となります。更新には別に定める継続能力開発 (CPD)制度の必要単位数等の取得が必要となります。
10.建築コスト管理士の「建築積算資格者」における特例 ① 建築積算資格者が建築コスト管理士の称号を併せ持つことになったときは、更新講習の受験が免除され、それに伴い、更新講習手数料及び登録手数料も免除されます。

② 建築積算資格者の当該更新登録対象者が、建築コスト管理士試験の受験を申し込み、受験資格審査を経て受験を認められた場合は、当該建築積算資格者の有効期間満了を1年繰り延べるものとします。

ミッドランドスクエア 豊田・毎日ビル再開発プロジェクト

((仮称)名駅四丁目7番地区再開発ビル新築工事)

株式会社竹中工務店 名古屋支店

FM部 佐 野 洋 治

今、名古屋駅前では昭和20~30年代に建てられた多くのビルが、更にその土地の高度利用を計り再開発に動き出しましたが、その先陣を切る「ミッドランドスクエア」新築工事について紹介します。
この工事は、東和不動産㈱、トヨタ自動車㈱、㈱毎日新聞社の共同ビルで、平成14年に施行された「都市再生特別措置法」に基づき、「都市緊急整備地域」の「都市再生特別地区」として計画決定されました。

本計画は、オフィスを主な用途とする高層棟と商業施設とシネマコンプレックスからなる低層棟により構成されています。また、地下には約450台収容の駐車場と、周辺地区へエネルギーを供給するDHCプラントを有し、環境面でも街づくりに貢献するものです。

・高 層 棟
JRセントラルタワーズより更に高い、中部圏で一番(247m)の超高層ビルとなります。最新の高機能オフィスが40階までを占めますが、41,42階にはスカイレストラン、そして最上階には屋外型展望施設としては日本一の高さを誇るスカイプロムナードが設けられます。
西側(駅側)外壁には世界初となるシースルー型ダブルデッキシャトルエレベーターが計画されており、その動き自身が建物のシンボルとなるでしょう。また、フェライト打込みPCa版や、電波透過型ブラインドの採用等、テレビ電波対策には万全を期しています。

・低 層 棟 
名駅地区の地下ネットワークの再構築として、地下鉄や地下街等との旧接続口(6ヶ所)を継承し、サンクンガーデンやアトリウムを設けることで、地区全体の回遊性向上に貢献します。
アトリウムを囲むように物販・飲食施設、シネマコンプレックスを設け、特に1階には有名ブランドの路面店が企画されており、ウインドウショッピングも楽しめる街並みが出現し、名古屋駅前に開放的な賑わいが創出されるでしょう。

・工事について 
新築工事は平成16年1月26日に着工し、平成18年9月末完成の予定です。その後入居テナントの移転・内装工事等を行い、平成19年春のグランドオープンを迎えることになります。  
地下6層という難工事を短工期で実現するための施工技術として、掘削土再利用連壁工法(TSW工法、深度65m)や、多段拡径高耐力杭(約76m)、SRC引抜き抵抗杭(約45m)等を採用しました。

現在、地上鉄骨工事と地下逆打工事を同時に進めており、年内には地上・地下全ての躯体工事を完了させ、12月の上棟式を迎える予定です。  
約半世紀にわたり名古屋の顔として市民に親しまれてきた旧豊田ビル・毎日ビルが、来年秋には地上247mのミッドランドスクエアとして生まれ変わり、中部圏を代表する新しい顔が完成します。その姿を念頭に置き、建築主をはじめ、設計事務所、JV全所員が一丸となってこの大プロジェクトにチャレンジしてまいります。

工事概要
・工事名称: 〈仮称〉名駅四丁目7番地区再開発ビル新築工事
・建築主: 東和不動産㈱、トヨタ自動車㈱、㈱毎日新聞社
・設計監理:㈱日建設計
・施工:竹中・大林・鹿島・清水共同企業体
・工期: 2004年1月26日~2006年9月30日(32ヶ月) (2007年春グランドオープン)
・建物用途: 事務所、店舗、シネコン、駐車場、DHC
・敷地面積:11,643.16㎡
・階数:B6 F47 P2(GL-29.8m、GL+247m)
・建築面積:8,093.73㎡
・延床面積:193,873.72㎡
・構造種別:S一部SRC・RC造
・外壁: 花崗岩打込みPCa版、アルミカーテンウォール

 

愛・地球博

見たぞ愛・地球博

有限会社 富士積算

総務委員会 佐藤佳久

連日予想を超える人手でにぎわう愛知万博へ平成17年6月9日(木)に行くことができました。
建築八団体連絡会のメンバーと(社)日本建築士会連合会の全国大会愛知大会に来賓として出席のため来日されました大韓建築士協会の皆様とともに見学しました。

バスが着いたのは西ゲートの駐車場で、ゲートへは何本もの動く歩道を乗り継いで到達しました。(歩く?歩道は大阪万博で登場しました。当時、私は高校2年生で10回ほど行きましたが、長蛇の列で何を見たのか記憶にありません)
まず、最初に見学したのは会場中心部にあるグローバルハウスでブルーハウスの横50メートル高さ10メートルの巨大スクリーンに驚きましたが、マンモスラボでは、ほぼ全身に近いマンモスを想像していたので拍子抜けしました。
次に長久手日本館の360度スクリーンで感動し、淡水魚の鯉と海水魚の真鯛が、同じ水槽で元気よく泳いでいる姿に驚かされました。
最後に、大韓建築士会の方たちのご配慮で、韓国館を見学させていただき、舞踏と迫力ある太鼓の演奏で見学会が終わりました。
韓国館は西ゲートより一番遠い位置にあり、西日を浴びてのウォーキングで駐車場へたどりつきました。

会社に戻ると、ひざの裏が痛くなり、日ごろの運動不足を痛感して、一日が終わりました。

愛・地球博を見学して

株式会社二葉積算

名古屋支社 平松邦裕

  6月13日に、愛・地球博に家族で行ってきました。4月にも行っているので、今回は2回目と言う事になります。
  2回で、世界各国のパビリオンは全て見学出来ました。(子供達が世界各国のパビリオンのスタンプを全て押したいとの希望の結果でもありますが。)

  日本政府館も入る事が出来、その素晴らしい映像には、圧倒されました。残念なのは、大人気の企業パビリオンで、入場出来たのが、JR東海パビリオンだけで、日立やトヨタなどの人気パビリオンには、全く入れなかった事です。(子連れで炎天下に3~4時間待ちというのは、無理と思います。)

  ここでは、世界各国のパビリオンで、私が良かったと思われるものを独断と偏見で、挙げてみようとおもいます。 
  1.大韓民国館----アニメーションがなかなか良かったと思います。 
  2.ドイツ館----乗り物に乗って移動しますが、スピードがあり、スリルがあります。
  
3.シンガポール館---1日に数回ショーがあり、また、館内では、傘が貸し出される所もあり、結構楽しめると思います。  
  4.アメリカ館---雷(電気)の映像がいいと思います。 
  5.オランダ館--池の水面の映像がいいと思います。
  他には、映像ということで言えば、フランス館、クロアチア館、スペイン館も良かったと思います。

  全体的に見て、よく出来ているとは思いますが、大阪万博の時の太陽の塔に代表される、強い個性や、アピールに欠けているとの印象が拭えません。それだけが気に掛かります。

愛知万博

株式会社二葉積算

名古屋支社 田村政彦

  愛・地球博に2回行きました。
  1回目は開幕して1か月後の4月25日で入場者数は7万人で平日だったこと、さらに、夕方は肌寒くもあり午後4時を過ぎた頃から明らかに人が少なくなりはじめました。この日は待ち時間なし~2時間待ちで企業パビリオン6か所、長久手日本館、外国館数か所を見ることができました。

  2回目は6月20日で平日にもかかわらず前日の日曜日より多い13万人にせまる入場者で昼は汗ばむ陽気、さらに、一年でもっとも昼の長い時期だったためか午後8時を過ぎても各パビリオンには長蛇の列ができていました。事前の情報で各パビリオン共2時間~5時間待ちなのでこの日は企業パビリオンはあきらめてマンモス、長久手愛知県館、外国館10数か所を見て回りました。
  IMTSやゴンドラに乗るにも1時間待ちでしたが子供はこの日だけで90近くのスタンプを押したとよろこんでいました。
  同じ場所でも、行く日により、行動、見るものが変わるのなのだとつくづく感じました。

  今度行く?としたら、8月の暑いときに行ってちがう体感をしようかなとおもいます…。

万博に行って思う事

株式会社硎谷建築積算事務所

硎谷 将紀

  万博にまだ行かれてない方がいると思いますので会場内の内容は控えさせていただきます。

  万博には2度行ってきました。
  1回目は5月 愛地球広場で行われるコンサートを目的に開場1時間前から並び、開場と同時に整理券配布場所まで早歩きで。
  この日の目的はコンサートだったので、その後はなんの計画もなく空いているパビリオンや外国館に行きましたが、5月は今ほど混んでなくかなりの建物を廻る事ができました。
  でも計画性がないので同じ所を何度も歩き、足が限界寸前になり閉園を待たずに帰路へ。

  2回目は6月で、入場者10万人を超える日が続く中前回の反省を踏まえて「計画性のある万博巡り」を実行してきました。
  パビリオンの事前予約・食事の摂取方法・時間帯による所在位置及びルート。予想外の暑さや突然の夕立があったが、概ね計画通りに進行しました。
  ただ一つ、足腰を鍛えるのを忘れておりこの日も閉園を待たずに帰路へ。

  今後万博へ行く方の為に、足腰の強化とムリな計画を建てない事をお勧めします。

愛知万博 見学記

広報委員 吉原光二

 6月20日に万博にいってきました。その日の気温は31度、快晴、微風、コンディションとしてはまあまあでしたが、とにかく人がすごい。入場者約12万人ということでしたが、僕が一日にすれ違った人の数では間違いなく生涯一番だったでしょう。

  万博に行くにあたって決めていたことがあります。TDLやUSJみたいなところにレジャ-として行くつもりはないから、半分隠れた観覧車やら企業パビリオンのロボット踊りやらは絶対に見に行かない。行かないと思う。多分行かない。空いていたら入ってもいいかも。・・・という確固たる信念で臨んだのです。(人気パビリオンの「只今三時間待ちです」というアナウンスで僕の決心はいとも簡単に守られましたが) とにかくすぐに入れるところは全部入っちゃおう。なんでもいいから見てしまおう。ここはあくまで「万国の博覧会」なのだから。

  「そういうのって結局つまらないんだよね」って皆さん思うでしょ。でも結構面白いんですよこれが。さっきも言ったように、レジャ-だと考えて派手なアトラクションや展示物を期待するのではなく、普段見れそうで見られない他所の国の日常生活的なものを力を抜いて見て回るのもなかなか良いもんですよ。

  たとえばトルコ館の美しい壁のタイルであるとか、ロシア館の精巧にできた陶器の民族人形であるとかを地味な気持ちでボ-っと見て回ったり、ブルガルアのお兄ちゃんと綺麗なお姉ちゃんの激しいダンスを、お姉ちゃん中心にヘラヘラ見ていたりするのも面白かったですね。
  中にはイギ○○館のように「やる気あんのかな」って思うようなところもありましたが、何せほとんどが「待ち時間0」ですから、はずれがあってもすぐに出ちゃえば大丈夫。

  そんな風にアジア、アフリカ、ヨ-ロッパの各国をたくさん見て回るとやっぱり疲れますよね。咽も渇きますよね。暑いし。そうなるとやっぱりアレですよね。そう、こういう時はやっぱりクリ-ムソ-ダですよ・・・ってな訳ないでしょ。ビールですよ!ビ-ル!
  ドイツ館のレストランは混んでいたので、もうひとつのドイツレストランへ行ってテラスで風に吹かれて生ビ-ル飲みました。美味しかったです。チェコ館の白ビ-ルも美味しかったです。ちなみにわたくしビ-ルが不味かったことは人生において一度もありません。自信あります。

万博の裏側

広報委員 松本利治

  先日長久手の万博会場に行きました。
  私用でなく以前積算を行った物件の資料整理の為でしたが、自分もまだ会場には行っていなかったのでいい機会でした。

  現在万博も中間点を過ぎ入場者数も予想より多く順調に開催されています。なかでも今回会場に行って感じたのは、会場警備の重要性で実際に会場に入る時には関係者入口から入りましたが、入口での警備は会場の施設から警備施設に前もって連絡が入っていて、どの会社のだれが来るのかを伝えていて、入場する最に施設からの入場依頼書を提示し身分証明書(運転免許書)をコピーされました。
  万博の開催前からテロ等に対して厳重に警備するとのことでしたので当然のこととは思いますが、もし連絡が伝わっていなかったり必要書類が不備な場合は入場できなかったことになります。

  実際積算したパビリオンを見て外観は意外と小さいと思いましたが、内部は予想以上の内容でした。事務所内の打合せ室で打ち合わせを行いましたが、この打合せ室はパビリオンで接客しているコンパニオンたちも使用していて、勤務の交代制など掲示されており複数人のコンパニオンの方が出入りしていました。それ以外には掲示板にこのパビリオンの説明など入場者からの質問等に対しての内容だと思われる内容が記入されていました。

  他の会場も同じと思いますが今回の万博会場の中で働けることは、いつでも出来る経験ではないので万博の閉幕までの時間で大きな経験をしてほしいと思います。
  建築関連で仕事をしている自分も今回の万博パビリオンに関っていることが、一つの記憶となると思います。 次回は私用で他の積算したパビリオンも含めて見学したいと思います。

第1回アカデミック建築講演会(オープン)のご案内

各位
主催 (社)愛知建築士会 名古屋中支部
名古屋名東支部
名古屋みなと支部
名古屋名南支部
名古屋西支部
名古屋北支部

ここ1年を振り返ってみても、福岡県西方沖地震(05/03/20)、新潟県中越地震(04/10/23)、紀伊半島南東沖地震(04/0905)等、 我が国が常に地震とともに暮らしていることを実感せざるを得ません。
 さて、この度(社)愛知建築士会 名古屋6支部では、最新のデーターを基に名古屋で予測される地震に対しての考え方を整理してみるため、マスコミでも非常に解りやすいとの定評のある、名古屋大学大学院教授の福和先生に「名古屋で予測される地震と耐震化建築物について」をテーマにした講演会を開催いたします。 先生の講演は、多彩な図表、数値、写真、モデリングを駆使して、一般の方々にもわかりやすい講演です。 従って今回は会員のみでなく、学生や、会員が日頃お世話になっているお客様(一般市民)にも聞いて頂きたいと思います。
 当日は、名古屋市からも高橋氏をお招きして、耐震化に対する名古屋市の取り組みについても講演して頂きます。
 たくさんの方々に講演を聴いて頂き、より安全安心な暮らしが出来る名古屋市になることを期待します。(CPD単位申請中)

●日時 平成17年9月17日(土)
受付13:00
開会13:30~15:30閉会予定
●会場 愛知芸術文化センター 12階  アートスペースA(180人収容) 
       名古屋市東区東桜1丁目13-2
TEL052-971-5516
        http://www.aac.pref.aichi.jp
●講師1 福和伸夫 氏 名古屋大学大学院教授 工学博士
    テーマ 「名古屋で予測される地震と耐震化建築物について」(90分)
●講師2 高橋和治 氏 名古屋市建築指導課 耐震対策係長
    テーマ 「名古屋市の耐震化対策について」20分)
●会費 無料

申込書記入の上 FAX先 ㈱柳澤設計事務所 Fax 052-913-3115まで

申 込 書
氏名 会社名叉は住所 TEL 分類(○を付ける)
      会員・一般・学生
      会員・一般・学生
      会員・一般・学生

新役員紹介

名古屋工業大学 大学院

教授工学博士 小野徹郎

この度、東海北陸支部の副支部長をお引き受けすることになりました名古屋工業大学の小野です。本来私の専門は建築構造で、積算に関しては素人ですが、宜しくお願いいたします。

積算という仕事は社会基盤を構築する建設の仕事が経済活動と無縁ではない限り、欠くことの出来ない重要な部分を担っていることは言うまでもありません。しかしコストの問題は建設にとって最も重要なファクターの一つでありながら、それに関わる積算業務は、それぞれの分野での専門知識をベースとした設計などと異なり創造的部分が欠落した印象が持たれています。私の専門の構造も、かってデザイン・建築計画・意匠設計の仕事と比較すると設計を実現するための下支え的な部分が多いと考えられてきたのと似ています。しかし構造設計はデザイン、設計と同じぐらい建築そのものを左右する重要な部分を担っており、構造がデザインを決定する部分も少なくなく、いまでは設計段階から構造とのコラボレーションが当然のようになっています。

一方、積算も本来そうした部分があり初期設計段階から積極的に設計にコミットして行くべき部分を包含しているはずです。しかし現状は殆ど単なるコスト拾いになっているのではないでしょうか。現在、私は愛知県、名古屋市の入札監視委員会に関わっていますが、公共事業における入札状況を見ても、決められた単価の中で単に数値あわせになっている部分が多いような気がします。本来積算の専門家は計画、構造から施工、管理まで含めた技術的知識を基礎に、経済活動の一環としてのコスト的な観点から直接設計に関わる必要があると考えています。

各種の活動を通して積算の重要性とその責任の大きさを感じる中、これまで多くの先輩諸氏が築いてきた積算という分野に関わることになりましたが、精一杯勉強させていただきながら、異なった分野からの視点で、積算という仕事に触れさせていただき、積算という仕事の創造的仕事への再構築に少しでもお役に立てれば幸いと考えております。 御指導いただきますようお願いいたします。

株式会社棟建築企画

副部長 和田 浩嗣

この度、平成17年度支部通常総会で役員に選出されました和田浩嗣です。
私は10数年前より講習委員会に所属し、支部の講習会(研修会)では、時々講師をさせていただいております。日頃やっていることとはいえいざ講壇に立つと緊張もし、基準とは異なることをしてはいないかと再度積算基準を読み返しています。そのことが私にとってもいい刺激になっています。
地方においては、まだ建築数量積算基準が浸透していない地域があるとも聞いております。

今後、講習委員の一人としてひろめていきたいと思っているとともに今年度より、建築コスト管理士の新資格もあり、私としても今まで以上に知識を深めるためには皆様のご指導をいただき、多くの方に修得していただけるよう頑張り活動したいと思っています。

趣味は、スポーツ観戦です。ドラゴンズファンで以前は親子でナゴヤドームに行って応援団と一緒に汗をかきながら(ビールの飲み過ぎ?) 応援しておりました。敗北日のストレス解消法は洗車です。車は少々年代ものですが、汚れた車体がきれいに蘇ると気分壮快です。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。

(株)フジタ 建築部(積算) 勝野 徹

東海北陸支部役員として今年度からお世話になります勝野です。よろしくお願いします。
今までは支部の活動として広報委員を2年、講習委員を2年やらしてもらいました。その間、思っていたのは積算協会の中で横のつながりが非常に重要であり、仕事にも役立ち活用もさせてもらいました。

また、私的にもいろいろな方々の考え方が分かる事により、自分の人生の大半を費やして携わってきた建築積算に対しての自分の考え方をまとめる糧にもなると考えています。

今50歳になって60歳までの今後10年間にどのように建築積算の集大成をするか、非常に重要な事と思っています。
さて、コストとは何か…と考えた事があります。簡単にまとめると下記のようになると思います。

1.コスト: 生産費・原価・そのものを作るのにかかる費用 COST
2.価格: あたい・値段・相場 PRICE
3.プライス:値段・価格    PRICE
4.金額: 金銭の額   SUM
5.原価: 仕入れの値段  COST
6.予算: 一定の目的のために計画された費用 ESTIMATE

もっとコストに関する言葉の意味をならべてみるのも必要かもしれませんが、6個の言葉を並べてみてもわかるように、まずコスト(外来語)と言っている言葉に対応する日本語がない事に気がつきます。
建築積算協会でも「建築コスト管理士」と外来語であるコストという言葉を使っています。

この辺の事から頭の中を整理していく必要があると思います。
コストと予算が合わない。コストが高いから受注できない。原価を下げないと競争に勝てない。……等コストという言葉をとらえていろいろなことを言いながら受注活動、設計活動をしていますが今一度、コスト・建築コストを考えてみたいと思います。

コストと予算が合わないのなら、予算にあった設計をしコストを合せれば良いと思うのですが競争原理でコストが下がるから、そこに任せてしまう。それでは、一度算出したコストは何だったか。疑問が残ります。

この辺の事を整理しながら、今後10年間頑張ってみたいと思います。
支部役員としても頑張りますのでよろしくお願いします。

(有)エスム積算

代表取締役 松岡 貴敏

平成17年度支部通常総会で新役員に選任されました松岡です。会員及び役員の皆様よろしくお願い致します。
この4月21日より代表取締役になりました。
今までは父親が創立期から頑張ってきましたが今年度からはまだまだ未熟ではありますが私が頑張っていこうと思っております。

ホームページ委員のなかで一番パソコンに弱い者が委員長に選ばれたわけですが残りのメンバーのみなさん(硎谷さん、小中さん、村井さん)とともに助けあってよりよいホームページになるように頑張りますのでご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。簡単ではありますが新役員の挨拶にかえさせていただきます。

株式会社大林組 金子 始

本年、半ば脅されて資格制度副委員長を任命されました。これから2年間微力ながら努める所存です。ご指導よろしくお願いいたします。

中部国際空港が開港して4ヶ月あまり過ぎた6月の終わりに初めて空港へ足を運んだ。空港駅はターミナル駅独特の趣があり名鉄名古屋駅、金山駅よりはるかに風格を感じさせる駅である。出札を済ませるととたんにウキウキする自分に少し恥ずかしさを覚えた。なにか違うのである。たくさんの人たちが行き交っていても毎日の通勤で乗り降りする駅や「栄」のような繁華街ともまた違う。空港には遠い町や異国への思いを募らせたりこれから始まる旅立ちへの期待を膨らませ心を高揚させるなにかがあるように思う。

少し下りかげんの横巾の広い連絡通路を渡るとターミナルビルである。一気にスカイデッキまで行ってみた。陽射が強く蒸し暑い日であったがフェンスに沿って人でいっぱいであった。北側が少し多い。先端には日焼けした太い腕のゴマシオ頭が望遠カメラを構えていた。屋内に戻りひととおり見学をすませ遅い昼食の後「宮の湯」で散髪して展望風呂で汗を流した。空港に風呂をもってくるなど想像もしなかったが客にとってはおもしろいと思う。センターピアの下層階はゆったりしたスペースで贅沢な空間と時間を楽しめた。

南北1,032m、東西488mのこの建物がハブ空港としてこの先々も発展し、我々の夢を育み、膨らませてくれる施設でありつづけることを思い夕日の電車で連絡橋を越えた。

国豊積算株式会社

コスト計画部 伊藤 健蔵

この度、新しく日本積算協会支部役員を勤めさせていただくことになりました。
積算の世界に入って早27年、おかげさまでいろいろな角度から、積算の分野に携わってまいりました。

その間、パソコンのめまぐるしい発達により多くの積算ソフトが開発されました。ソロバンがパソコンに変わり、作業効率の面では飛躍的に向上しました。しかしハード面においてはそうとはいえません。数量がデジタル化され、それが妥当な数量及び内容かを判断する能力がより重要になってきております。

私も積算協会が行っているコストスクール(1期生)を卒業し、今年度より始まる新資格「コスト管理士」取得する予定であります。
建築積算資格者を含め、こうした技術・知識の向上と共に、将来を担う若い積算技術者がこういった資格を目指せる(役立てられる)業界全体の体制作りが急務と考えます。

建築業界における積算分野の地位、信頼の向上が我々に課せられた責務であり、微力ではありますが役員の皆様と協力して努めてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

平成17年ナゴヤドーム・中日ドラゴンズ戦当選者

今年こそ日本一になるよう期待し応援をしましょう!

抽選日:4月8日
曜日 対戦相手 開始時間 応募者数 当選者 会員地区
5月 5日 ヤクルト 15:00 1 糸井川 忠義 愛知県
6月 5日 日本ハム 14:00 5 関戸 誠 愛知県
10日 千葉ロッテ 18:00 2 岡崎 京一 愛知県
14日 オリックス 18:00 2 福井 正年 愛知県
15日 オリックス 18:00 1 宇野 純也 岐阜県
16日 オリックス 18:00 1 安藤 利勝 愛知県
7月 20日 広島 18:00 4 伊藤 明 愛知県
8月 3日 ヤクルト 18:00 3 生田 孝文 岐阜県
19日 横浜 18:00 5 朝倉 基充 愛知県
21日 横浜 18:00   (加藤 智康) 愛知県
9月 6日 阪神 18:00 5 佐竹 三雄 石川県
7日 阪神 18:00 2 須曽 晃 富山県
15日 横浜 18:00   (酒井 智久) 愛知県
30日 広島 18:00 2 堀井 庄二 静岡県
10月 1日 広島 15:00   (木谷 和俊) 愛知県
2日 広島 14:00 2 野村 繁雄 岐阜県
※ 応募者数は35名でした。多数のご応募を頂き誠にありがとうございました。
カッコ内は敗者復活者です。

事務局長送別会

広報委員会

 5月31日をもって当協会の事務局長を退職されることになりました河邉事務局長の送別会を6月3日東京第一ホテルで行いました。

 在任期間に当支部主催の全国大会が開催され会場の金沢へ出向かれたことも少なくは無かったかと思います。この全国大会が盛況の元、無事終了したのも各役員そして委員のご協力もありますが、事務局長の活動も忘れてはいけないことだと思います。

 各委員会も同じですが広報委員会では特に支部報の原稿作成と原稿の依頼、そして委員会の回数にしても多く各委員への連絡など5年間のお世話になりました。

 昨年、体調を崩され入院されることもありましたので、今後は十分な体調管理に注意してください。

退任にあたり

前事務局長 河邉 信行

「光陰矢のごとし」。
事務局長在任5年間を一口で言い表しています。
おもえば、川辺清次副支部長より事務局長へのお誘いがあったのは平成11年の夏頃で、内諾はその年の暮れでした。内諾を決意させたのは、川辺建設の近藤さんの「ゼネコンの営業より、事務局長の方がウンとよいと思うヨ」の一言。私より若い近藤さんも今は鬼籍に。
退任の切掛けは、今年正月で古希を迎えたことで、人生に一区切りつけたかったから。
在任中の最大の想い出は、何と言っても金沢での全国大会に尽きます。
沢山の想い出と退任記念品まで戴き、大過なく退任できましたこと、役員、委員並びに会員皆様のご協力とご指導の賜物と感謝しています。
この紙面をお借りして厚くお礼を申上げ、協会の益々のご発展を衷心よりお祈りしつつお別れの言葉とします。
サヨナラ!サヨナラ!サヨナラ!

ゴルフコンペのご案内

拝啓

 

会員の皆様には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。 会員委員会のゴルフコンペを下記のように開催致します。 公私共ご多忙のことと存じますが、皆様奮ってご参加下さいますよう ご案内申し上げます。

 

敬具

日  時 平成17年 9月25日 (日)
場  所 スリーレイクスカントリークラブ
集合時間 午前7:30分 (スタート イン 8:12分)
会  費 29,000円
募集人数 28名 (7組 先着順)

社団法人 日本建築積算協会東海北陸支部

会員委員会 林 進


名古屋市中区栄四丁目3番26号 昭和ビル9階

TEL (052)264-0661

FAX (052)264-0662

三河部会だより

三河部会相談役 山 本  一

その1 INAXトステムグループ合同展示会
と中部国際空港を見る会     
4月16日(土)建築士会岡崎支部、建築士事務
所協会岡崎支部、当三河部会共催、INAX三河
営業所協賛の研修見学会が行われた。一行はバス
2台に分乗し一路見学地へと向かう。午前中は名古屋金城ふ頭・ポートメッセ名古屋で催しされているINAXの合同展示会を見学して、昼食後は
常滑沖の伊勢湾に浮かぶ人工島「愛・地球博」の
空の玄関として平成17年2月17日開港された中部国際空港(別名セントレア)を見学。開港以来人気観光スポットとして連日超満員の盛況ぶりだ。
 セントレアの滑走路は3500m。その長さは、成田、関西と並んで日本のトップクラス。建物をT字型デザインにすることで実歩行距離を最短にし、
出発は3階、到着は2階と各フロアでまとめて上下移動の煩わしさを解消。国際線と国内線も同じフロアの左右に配置されているため迷うことなく
移動できる、わかりやすい機能施設とやさしいユニバーサルデザインが取り入れられていました。
我々は4階のスカイデッキで離着陸する国内外の
飛行機を眺め、なかでも中国最大手の中国東方航空機は昼前に上海(浦東)を飛び立って3時間で
中部国際空港に到着した飛行機を見て、国内を離着陸する飛行機よりも一回りも大きく見えました。次は同じ階にあるスカイタウンへ足を向けヨーロッパの町並みを再現した『レンガ通り』、どこか懐かしい小路を思わせる『ちょうちん横丁』を見て回る。開港2カ月を迎えようとしている本日は、見学者の客足もやや少なめだということですが、相当混雑しており久しぶりにその雑踏を歩くのも楽しく、有意義な一日でした。


札幌へ向けて飛びたったJAL3111便

その2 三河部会総会
 5月26日(木)18時から東邦ガス㈱のガスピアれんじゃく4階において、長坂幹雄愛知建築士会岡崎支部長、杉浦譲治本会・東海北陸支部長を来賓として迎え17年度の総会を開催しました。16年度事業報告、会計決算報告および会計監査報告が承認され、続いて、17年度事業計画、会計予算両案も承認されて議事が終了。来賓挨拶のなかで、
杉浦譲治支部長は、「今回新しい『建築コスト管理士』の資格創設に際して、資格の国際認証の問題が出て積算界の国際化指向が話題となったが、本会の三代目会長宮谷重雄先生は今から二十年以上前から積算職能と国際性について『今後、建築界の国際化指向に十分対応できる姿勢を打ち出すべきだ』という考えをもっておられた。この問題について社会全般にもっと情報を発進し、アピールしていかなければならない。この任期2年間を全力で『コスト問題』に取り組んでまいりたい。」と
決意を述べられ祝辞とされた。

北陸部会だより

(有)富山積算センター 笠谷 正

平成17年度の北陸部会総会が5月14日(土)に金沢勤労者プラザで開催しました。当日は、来賓として,石川県土木部営繕担当課長の奥村様、東海北陸支部の杉浦支部長のご出席を頂き、正会員も17名が集まりまして盛会のうちに終了いたしました。総会で承認されました本年度の活動計画について報告いたします。
① 役員会の開催 4回程度 
建築コスト管理士・積算資格者更新講習の開催
運営についての事前打合せを行う。
② 建築積算資格者更新講習会
11月12日(土)会場:地場産業振興センタ- 
③ 忘年会または新年会
 例年通り開催(役員会を兼ねる)
④ レクリエーション又は見学会
以上
 本年は北陸部会が設立されて3年目で積算協会創立30周年の節目にの年です。改革・飛躍に向けての第一歩を踏み出す年です。折りしもコスト管理士制度が新しく創設され、試験を経て登録が行われます。その目的・概要・効果については協会のポスター等で案内のとおりですが,いまだその制度が社会的な認知度の点で充分とは言えません。役員の皆様にはポスター・パンフレット等関係方面への配布にご協力を頂いていますが更なるPRをお願い致します。
 改革・飛躍には大変なエネルギーが必要です。コノエネルギー量は会員の増強に比例します。コスト管理士は積算協会会員ですから是非とも多数の方がコスト管理士に登録されることを期待しています。

岐阜部会だより

(有)エスム積算 松岡 貴敏

岐阜部会では毎年恒例になりました積算教室を今年も開催します。
参加者は高校生が半分くらいで後は積算事務所関係、設計事務所関係の人達、後一般の方々で開かれています。
支部報がでる頃にはもう1・2回開催されています。
今年の開催日は下記のとおりです。
2005/7/23(土)
    2004/7/30(土)
    2004/8/ 5(金)
    2004/8/20(土)
    2004/8/27(土)
 場所・・・岐南町公民館


岐阜部会事業計画
  2005/4/13(水) 平成17年度岐阜部会総会
  2005/6/15(水) 見学会
  2005/8/27(土) 研修会
  2005/8/28・29(日・月)研修旅行
  2005/10/15(土)   
  2005/12/14(水)忘年会
  2006/2/15(水) 反省会及び
18年度事業計画
  2006/3/15(水) 役員会

上記のように積極的に活動しています。
これからも部会員一同がんばっていきますのでご指導・ご鞭撻宜しくお願い致します。
岐阜部会からのお知らせでした。

編集後記

今回の支部報は実際に会場に行かれた方の記事で特集を掲載しました。ご協力ありがとうございました。

愛知地球博開催中
4月25日に開催されてはや中間点を過ぎました。開催当初は入場者数も少なく万博協会は心配だったと思いますが、ゴールデンウイーク当りから入場者数も増え予想入場者数は超えているようです。会員の皆様は会場には行かれましたか?
毎日の新聞で本日の入場者数を発表していて、このパビリオンは何時間待ちとかを聞き、開催当時に行けばよかったなと思われている方も少なくないと思われます。
夏場になれば開催時間も延長されます。会社が終ってからでも遅くありません。万博会場で暑気払いもいい考えではないでしょうか
会場に行く予定を考えて、後はその日の天候と運次第です。
思い切って会場へ行きましょう!!

公益社団法人日本建築積算協会・東海北陸支部