公益社団法人日本建築積算協会・東海北陸支部

支部報 vol.40 2004.2

支部長あいさつ <新しい年を迎えて>

支部長 杉浦 譲治

 会員の皆様、明けましておめでとうございます。

 世の中の景気も底をうち、上昇気流に乗り始めたと報道されていますが、我々を取り巻く環境は一向にその兆しを見せてくれません、わが国の建築生産システムがその構造改革を叫ばれ始めてよりすでに多くの時間を経ていますがこれまた一向に変革の兆候も見せてくれないのはなぜでしょうか。

 「誰かが変えてくれる」と思っていらっしゃると大きな間違いです、建築生産に関わる全ての人々がそれぞれの職域において、日常の全ての業務を足元から見直し、変えて行くための努力と、強い意志を持つことが必要です。

 特に改革の中心は建築コストの不透明さと、流通機構の複雑さにあることは会員の皆様には十分ご承知のことと思います。

 社会が会員の皆様に寄せる期待は一層大きなものになるはずですし、そうならなければ当会の存在理由も無いはずです。

 少々大きな旗を掲げすぎたかもしれませんが、間違いでしょうか?

 積算資格者の制度が政治的理由で大臣認定をはずされてから会員数、更新講習の受講者数が減ってきています、理由の一つに「資格をとってもメリットが無い、会員になってもメリットが無い」という声をよく聞きます。この事こそ、システムの変革を「誰かが変えてくれる」という視点とまったく同じことだと思います。

 この事については前号でも申し上げましたが、あえて繰り返せば、資格者が日常の業務の中、それぞれの職域で日々自己のレベルアップに努力し、その技術を社会の隣人に認めさせることが個々のメリットを生み出すことになると思います。資格は誰のものでもなく、勿論会社のものでもありません、自分のものであることをもっと意識していただきたいと思います。そして協会はこれらの皆様に勉強の機会を作り、必要な情報を提供するための場であるはずです。

 建築士の世界も今、建築士会・建築学会・建築家協会などがそれぞれCPD制度をスタートさせました。一度建築士をとったら、いつまでも、どんな仕事でも出来るという世界から、専門建築士制度というような視点も含めて、技術者が日々成長する新しい技術に対応するために生涯を通じて自己研鑽するための制度です。

 当会もこの制度にすでに一部「積算に関する講習会」等で協力しています。すでに機関紙で発表されたように、本年新しい資格制度を発足させるための準備を行っています。この資格はコストに関する上位資格として、将来の改革の中心となる技術者の認定という意味で大きな社会的意味を持つものと考えます。

 また、この制度は当然将来構築される当協会のCPD制度によって維持されます。資格に甘えることなく、メリットは自信で作り出すという気概で取得していただきたいと願っています。

 今年が会員の皆様にとって意識改革の年になるように期待して、初夢代わりのご挨拶とさせていただきます。

平成16年度支部通常総会及び懇談会開催のお知らせ

支部長 杉浦 譲治

謹啓

 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

 平素は当支部事業運営に格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、まだお屠蘇気分が抜け切らない頃かと存じますが、出来るだけ多くの会員皆 様方にご出席頂きたく早々とご案内申し上げる次第です。標記通常総会並びに懇親会は、下記の 通り開催予定でございますのでよろしくお願い申し上げます。


謹白


<通常総会>

  1. 日時: 平成16年4月23日(金) 16時より
  2. 場所: ホテルプリシード名古屋 3階芙蓉の間
    住所:名古屋市中区栄四丁目6番1号
    TEL:(052)263-3411
    ※地下鉄・東山線又は名城線「栄駅」下車 12番出口 徒歩約7分
  3. 議案
     第1号議案 平成15年度 事業報告承認の件
     第2号議案 平成15年度 収支決算及び監査報告承認の件
     第3号議案 平成16年度 事業計画(案)決定の件
     第4号議案 平成16年度 収支予算(案)決定の件
     第5号議案 平成16年度 追加役員承認の件
     第6号議案 その他

<懇親会>

  1. 日時:平成16年4月23日(金) 18時より
  2. 場所:ホテルプリシード名古屋 3階芙蓉の間
    住所:名古屋市中区栄四丁目6番1号
    TEL:(052)241-3521(代)
    ※地下鉄・東山線又は名城線「栄駅」下車 ⑫番出口  徒歩約7分
  3. 会費  6,000円

今年の八団体共催新年互礼会

総務・会員委員会 委員長 佐藤佳久

主催者団体代表のみなさん
主催者団体代表のみなさん

 新年 を迎え不景気、不況といやな言葉を毎年のように使っていますが、昨年とは違って暖かな元旦となりました。昨年は18年ぶりと なった雪の中での箱根駅伝でしたが18年ぶりの奇跡はプロ野球にも起き、阪神タイガースが1985年以来のセリーグ覇者に輝 きました。惜しくも日本シリーズでは王監督率いるダイエーホークスに敗れましたが、ダメ虎チームでも意識の改革でこうも変わる ものなのか、一番びっくりしているのは阪神ファンである私です。駒沢大学の箱根駅伝3連覇にならい新監督の多いドサクサにま ぎれて、ことしもとささやかに思っているのは私だけでしょうか。

 毎年、毎年同じことを繰り返している政治の世界にも、ここらで起死回生の景気回復につながる妙案は出ないものでしょうか?

 さて、当協会が参加するようになって8回目の互礼会ですが、例年に倣い名古屋国際ホテル2階国際ホールにお いて建築関係八団体主催による新年互礼会が平成16年1月9日(金)午後6時から午後8時まで開催されました。

 今年は(社)愛知建築士会が幹事団体で、鵜飼京子さんが司会をされ、加藤寛美同協会副会長の「開会のことば 」で始まりました。各団体長の紹介につづき梅田俊比古同会会長が主催者八団体を代表してあいさつをされました。 今回は所用のためお見えになれなかった、神田真秋愛知県知事に代わりに愛知県建設部理事の河合修様が代読をされ2大 プロジェクトである中部国際空港の開港と愛知万国博覧会の開催を来年に控える重要な年となるので、関係各団体の協力 を要請しながら来賓のごあいさつを頂戴しました。また、松原武久名古屋市長には、万博開催期間中に全国から集まる人 々に、安心と安全の街づくりをアピールするとともに、昨年より行っている、耐震診断によって、これから発生する耐震 改修工事への協力要請を交え、ごあいさつを頂戴しました。また、衆議院議員の山本明彦様からもごあいさつを頂戴しました。

 つづいて司会者の紹介による11月3日に黄綬褒章を受章された大橋晃也氏と国土交通省大臣表彰受章の小林昭喜氏 の披露があり、つづき祝電披露のあと、前年幹事役の城戸高(社)愛知県設備設計監理協会会長による「乾杯」で和やかな宴 が始まりました。

 今回は「萌楽マリンバ」のメンバーによるマリンバの音色が癒し系のBGMとして会場中に終始響いていました。 いつもとはまた違った雰囲気の中、楽しく盛り上がり、名刺交換や料理・酒を酌み交わし懇談しているさなか、会の締め くくりには恒例の抽選会があり、新春から縁起のよい贈り物に顔をほころばせていました。

 最後に来年主催幹事団体となる(社)愛知県建築士事務所協会会長、鷲野義明様の「閉会のことば」で散会になりました。

建築積算資格者更新講習

資格制度委員会 委員長  廣瀬  稔

平成15年度建築積算資格者更新講習が名古屋会場を始めに金沢、静岡会場で 開催されましたのでご報告致します。

  名古屋会場 (敬称略) 金沢会場 静岡会場
講習日 平成15年11月1日(土) 平成15年11月8日(土) 平成15年11月15日(土)
会場 愛知厚生年金会館 石川県地場産業振興センター しずぎんホール(ユーフォニア)
挨拶 (社)日本建築積算協会東海北陸支部
副支部長 硎谷 智彦
愛知県建設部住宅整備課
主幹 河内 芳博
(社)日本建築積算協会
支部長 杉浦 譲治
石川県土木部
参事 照田 繁隆
社)日本建築積算協会
支部長 杉浦 譲治
静岡県都市住宅部
営繕企画室長  植村 正
総論 国土交通省中部地方整備局営繕部
営繕積算調査官 武田 憲三
国土交通省北陸地方整備局営繕部
設計課長 牧野嶋慎一
国土交通省中部地方整備局営繕部
営繕積算調査官 武田 憲三
第一編
「大規模改修工事の現状について」
(株)熊谷組名古屋支店建築部
積算グループ課長 竹下 和俊
(株)熊谷組名古屋支店建築部
積算グループ課長 竹下 和俊
(株)熊谷組名古屋支店建築部
積算グループ課長 竹下 和俊
第二編
「情報技術(IT)と積算技術者」
国土交通省中部地方整備局営繕部
建築課積算係長 村山 強
(有)富山積算センター
代表取締役 笠谷 正
国土交通省中部地方整備局営繕部
建築課積算係長 村山 強
第三編
「建築数量積算基準の改定、建築工事内 内訳書標準書式及び建築設備数量積算基準の改定 」
(有)富士積算
部長 池田 素久
国土交通省中部地方整備局営繕部
設計課積算係長 田中 修一
(株)アイピーエス
部長 藤曲 充信
  名古屋 金沢 静岡
更新予定者 587 149 158
受講者 556 138 152
欠席者 31 11 9
受講率 94.7% 92.6% 96.2%
名古屋会場風景
名古屋会場風景

 建築積算資格者更新講習申込者に対する受講率は高い数値となりましたが、 更新対象者に対する受講率は、名古屋・金沢・静岡の3会場共に半数程度の結果となっております。 少なからず「建築積算資格者」資格が、大臣認定から外された影響が出ていると考えられます。

 「積算資格者」試験は、特に今年度の名古屋会場での二次試験受験申込者は例年以上の人数となっています 。「建築積算資格者」資格に対するニーズは十分あると考えられます。

 しかし、今回「アンケート」という形で受講者の意見を聴く事ができましたが、資格制度、更新講習に 対する厳しい意見も有りました。新資格制度が発足しようとしている今、この問題に対して考える必要性があると思います。

 積算協会会員の皆様からの資格制度、更新講習に対する率直な意見をもとに、資格制度委員会としては、よ り有意義な更新講習となるように今後とも努力していきます。

 最後にお忙しい中、更新講習にご協力下さいました行政官庁の方々、講師、役員、委員の皆様に厚く御礼申し上げます。

講習・教育委員会から 

講習・教育委員会 委員長 藤井 正王

 明けましておめでとうございます。平素は講習・教育委員会にご協力誠に有難うございます。昨 年講習委員会では各種講習会を開催してまいりました。

 6月には名古屋で「初級研修会」次に「コストプランニングの足掛り」の講習会を8月に名古屋9月に金沢10月に静岡で開催。企画段階の積算に参考になる講習会だと思います。

 10月には建築数量積算基準の平成15年度版が発行され外構・改修・発生材処理が追加されま した。その講習会として11月に津12月に岐阜で開催いたしました。

 他に毎年開催しています実技講習会を11月名古屋で開催いたしました。いずれの講習会も熱心に聞 いて頂き、ありがたく思っています。

 ただやはり世の中の不景気を反映されての事だと思いますが、参加者がかなり少なく私どもの努力不 足を痛感している次第です。

 昨年から新しい試みも始めております。まず愛知県と岐阜県では建築士会のCPDポイントが取得でき るようになりました。他の県での取得も精力的に進めていきたいと思っています。

 また建築積算資格者の皆様にも直接FAXにて講習会の案内をお送りするようになりました。

 今年はより多くの皆様に参加したくなるような講習会を目指して提案していきたいと思いますので宜しく お願い致します。

プロジェクトマネジメント講習会について

 平成16年2月19日(木)名古屋昭和ビル9階ホールにおいて、「ファシリティマ ネジメント(FM)戦略の考え方と立て方」の講習会を実施します。

講師としてファシリティマネジメント(FM)業務と戦略が豊富な中津元次氏をお招きします。中津氏は中津 FMコンサルタント代表取締役としてご活躍中です。実践的なFM業務とその戦略について多くの皆様に学んでいただ けると思いますので是非参加して下さい。

 今回で5回目となるこのシリーズは平成12年から始まりました。当時まだPM・FM・CMの言葉さえあまり聞かな かった時代でしたが、これからはこの言葉がキーワードになる事は間違いありません。

第1回 平成12年1月
「プロジェクトマネジメント(PM)とコストプランニング」
講師:建設物価調査会技術顧問 高橋照男氏
第2回 平成13年1月
「プロジェクトマネジメント(PM)とは何か」
講師:ボヴィス・レンド・リース・インク日本代表 ジョンディキソン氏
第3回 平成14年1月
「コンストラクションマネジメント(CM)の実際」
講師:NTTファシリティーズ 建築事業本部CM部 部長 塩田克彦氏
第4回 平成15年2月
「ライフサイクルコスト(LCC)の実践的手法と考察」
講師:芝浦工業大学講師 竹橋直久氏
第5回 講習会案内及び申込書は12,13ページに掲載しています。

設計審査委員会活動報告「平成15年度設計審査 を終えて」

設計審査委員会 委員長  西田 彰

 平成15年度の設計審査は、昨年の10月の物件を最後に本年度の審査を 終えました。前年度までは工事費5億円以上の物件が審査の対象でしたが、今年度からは工事費1億円以上となり、前年 の3倍近い25件の審査依頼がありました。

 前年度は、あまりにもひどい内容の設計書が続き設計審査というより積算指導の状況が続きました。そこで、 設計審査を円滑に進められるよう、岐阜県の高齢福祉課に対して6項目の改善をお願いしてまいりました。(以下内容の要約)

  1.  1.設計審査期日の厳守
  2.  2.建築積算数量基準に基づく設計書づくり
  3.  3.単なる単価操作による工事費ダウン
  4.  4.建築積算資格者による取り纏めと設計書への氏名・捺印 及び登録番号の記載
  5.  5.積算完成品での設計審査
  6.  6.図面と設計書の合致

 岐阜県高齢福祉課のご指導 を頂いた結果、前年度に比べ設計書の内容がずいぶん良くなってきたように思えます。ただ残念なのが設計審査の趣旨をご理 解いただけない方々も多々いらっしゃいました。

  •  ・積算内容 が極めて悪い上に、積算資格者の名前や印鑑を無断で借用したケース。
  •  ・設計者が 積算業務に無知であり、間違いを指摘しても、積算担当者に是正内容が正しく伝わらず、何度もやり直しとなったケース。同様に 、値入経験のない建築積算資格者が表に立ったケース。
  •  ・刊行物価格 を入れたら予算不足となり、メーカー見積の掛率を全て×0.19~0.2にして予算合わせをしたケース。

 まじめに取り組んでいらっしゃる方もいらっしゃいますが、中にはこのような方々もいらっしゃいます。 当然ストレートには「適格」とはなりません。色々な所で支障が出ているようです。

 この場では書けないようなことが、設計審査の場には渦巻いております。平成16年度は、設計事務所・積算事務所の 皆さんのご努力で設計審査が円滑に運ばれますよう期待しております。

 関西支部においても設計審査特別委員会を新設しました。阪神タイガーズ優勝の余韻も間もない9月、優勝記念ゴーフ ルをお土産に、藤田さん(副支部長・フジ設計)と青山さん(副支部長・青山積算)が、設計審査の具体的な運営についての質疑を 持って東海北陸支部事務局にいらっしゃいました。杉浦支部長と事務局長と私が対応をいたしました。運営の難しさを感じてお 帰りになりました。

 平成15年度の審査には、初めて北陸からもご参加いただきました。ありがとうございました。 お土産のカニは皆で分けて美味しく頂きました。

 平成16年度も、ほぼ同数の設計審査依頼があると思われます。東海北陸支部では、常時設計審査の参加者を募ってい ます。参加ご希望の方は、とりあえず参加登録をして下さい。次ぎに審査物件が出たら登録者全員にお知らせいたしますので、 審査を希望される方は意思表明してください。

 抽選により審査を依頼いたします。不明の点は事務局までご連絡ください。

データーベース委員会の報告

清水建設株式会社 名古屋支店見積部 木谷 和俊

 初回テーマ「建設時建設副産物」のまとめに向けて、データーの集計作業に入り、各自持ち場で頑張っております。今春完成すれば、まだどこにもない何かと役に立つデーター、目安に利用頂けることと思います。

 さて、私は積算協会へ入会して2年を経過、協会の皆様と活動させて頂きました。積算事務所、設計事務所、学校の先生、建設会社と各方面の素敵な方々と知り合い、手弁当でのその活動は非常に家庭的で、会社勤めでは得る事の出来ない財産を手に入れたと思っています。12月12日には総会に出席しましたが予想されたとは言え残念な報告が有りました。資格問題で、大臣資格の道が閉ざされ、法人資格となり、資格を取得される人、維持される人、新規協会加入の人の低下です。

 平成14年度に協会の東海北陸支部のホームページ委員会、平成15年度にはデータベース委員会が発足。コンピューターが道具として世に広まり、杉浦支部長のたっての御要望でスタートしましたが、これも全て協会の会員の皆様のお役に立ち、これを糧に協会の活動の輪を発展させたい思いからです。その他の資格についてもそうですが、資格の取得にはそれぞれの努力は付き物です。かと言って取得したからと言って、日常の通勤定期券のように毎日社会で利用出来る便利さがあるものでは有りません。国が認めたもの、法人が定めたものとで何ら真の実力が劣るハズのものでは有りません。あくまでも資格取得は自身の力量の到達度の証と思います。低迷する社会状況であればこそ自信のレベルアップを図り、仕事に生かし、共通する仲間と語らい、仲間の役に立つアットホームな拠点は協会なんだと思って頂けるよう今期も活動を続けたいと思っております。

ホームページ委員会報告

株式会社愛知建築確認検査サービス 性能評価部 野村 繁雄

 ホームページ委員会は、広報委員会の中の一部門としてあります。平成15年度のホームページ委員会は、前年までの、硎谷将紀委員・松岡貴敏委員に、新しく村井弘和委員と小中利文委員を迎え、ヘボ委員長野村のもと、顧問として植田隆明氏・藤井正王氏と阿部庄吉氏の総勢8人で運営?しています。

 委員会は、原則として毎月第1金曜日の午後6時から東海北陸支部にて行っています。当初は、ホームページを作製するパソコンソフト「ホームページビルダー」の使い方の勉強会という趣で、スタートしました。

 7月の「東海北陸支部報No.39」の発行を機に、ホームページに支部報の掲載 するため、各自分担を決め、お盆休み 等を使って作業を行い、8月末に終えることができました。委員の皆様ご苦労様でした。

 委員長の私、まだまだ「ホームページビルダー」の使い方がよくわかっておらず、お恥ずかしい限りですが、支部内にある広報委員会を始めとする各委員や、各部会との連携を図り、より魅力のあるホームページとしていきた いと考えております。「ホームページに案内を載せてほしい。」とか、「ホームページにこんな記事を載せてほしい。」等のご希望ご意見がございましたら、お気軽に東海北陸支部事務局までお知らせ下さい。積算での話題のほか、見学会での感想とか、旅行での話題とかありましたら、是非ともお知らせ下さい。皆様からのより一層のご協力ご指導の程お願い申し上げます。

耐震委員会より

株式会社 林積算 代表取締役 林 進

 新年明けましおめでとうございます。平成13年に東海地震の想定震源域が愛知県寄りに見直され地震防災対策強化地域が愛知県は名古屋市を含む58市町村に拡大指定されました。積算協会としては耐震改修工事費の作成を目的とし耐震委員会を平成15年3月に発足させました。

 初回耐震委員会の前に、耐震先進国である静岡県のホームページを検索し、地震ナビを見つけました。簡易耐震診断、耐震診断補強相談士、耐震工法、助成制度などの項目があり、この中で耐震工法、耐震工事費など、委員会の参考にいたしました。

 平成15年に7回の委員会を開催いたしました。第1回耐震委員会を平成15年3月10日に開催し、第7回耐震委員会を平成15年11月28日に開催いたしました。

 第1回、第2回委員会
  ・工事費の作成方法
  ・耐震診断の現状把握
  ・委員会の方向性、活用方法

 第3回、第4回委員会
  ・工事費の表現方法
  ・見積り依頼の地域と件数

 第5回、第6回委員会
  ・改修相談員が相談者に提示する耐震工事費の根拠
  ・三河地区の耐震診断の現状

 第7回委員会
  ・見積り依頼の部分詳細について
  ・パーツごとの耐震工事費を作成する
  ・各方面で活用できるものにする

 耐震改修工法では、基礎の補強、土台の取替え、ブレースによる通し柱の補強、耐力壁の設置、屋根を軽い材料に葺き替えなどがあります。これらパーツごとの工事費を作成し、専門家、一般の方が活用していただけるものにしたいと思います。

 今後は改修工法を決定し、県内各地域、名古屋・東三河・西三河・尾張・小牧・知多半田などの建設業者の方に見積り依頼のお願いに伺いますので、ご協力下さいます様、宜しくお願い申し上げます。

 耐震改修工法について、社団法人 愛知県建築士事務所協会に大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。

 耐震委員会の運営については、社団法人日本建築構造技術者協会 中部支部のお力をお借りし、合同で開催いたしております。今後も委員会の運営にご協力下さいます様、宜しくお願い申し上げます。

 最後に会員の皆様のご意見など、ありましたらお聞かせ下さい。宜しくお願い申し上げます。

「ファシリティマネジメント(FM)戦略の考え方と立て方」 講習会ご案内

<主催>

(社)日本建築積算協会 東海北陸支部

<協賛>

(社)愛知建築士会

(社)愛知県建築士事務所協会
(社)日本建築協会東海支部

(社)日本建築家協会東海支部愛知地域会
(社)日本建築学会東海支部

(社)日本建築構造技術者協会中部支部
(社)愛知県設備設計監理協会

<後援>

国土交通省

 これからの あるべきコスト計画はあくまで発注者の立場に立ったコスト計画、「作り手」とは違った発想そして視点が違うところのコストプラ ンニング手法が望まれております。

 いわゆるオーナーの利益を計画すること。オーナーの財産を保護すること。これこそが「積算家 =コストエンジニアー」の姿であります。このことは「作り手」側の「積算家」がレベルが低いという意味ではありません。実は「作り手」側の「積算家」こそが発注者側に立つこと、これが同時にまた建築家の、また建設会社の究極のあるべき姿といえましょう。

 今回は前回の「ライフサイクルコスト(LCC)の実践的手法と考察」に引続きシリーズ第5回として、ファシリティマネジメント(FM)業務と戦略が豊富な中津元次氏を講師としてお招きし下記の通り講習会を開催します。

 中津氏は中津FMコンサルタント代表取締役としてご活躍中です。実践的なFM業務とその戦略について多くの皆様に学んでいただける様期待しています。

 最終回は、「事業計画の立て方」をテーマに、平成16年度末を予定しています。

・とき :終了しました
・ところ:名古屋市中区栄四丁目3番26号昭和ビル9階大ホール
・講師 :中津FMコンサルタント代表取締役中津元次氏
・受講料:積算協会会員(CM協会会員含む)8,000円
     愛知建築八団体会員8,000円
     一般(非会員)10,000円
・定員 :定員100名です。

セントレア(centrair)中部国際空港

<建物概要>
旅客ターミナルビル本館(PTB)
 建築面積 44,851m2  延床面積 138,700m2

マルチアクセスターミナル(MAT)
 建築面積 8,801m2  延床面積 8,992m2
 (名鉄をはじめ様々な交通機関が集結するターミナル)

旅客ターミナルビル
 ・センターピア(展望デッキ)
   建築面積 16,227m2  延床面積 33,523m2

 ・国際線ウイング(南ウイング)
   建築面積 11,377m2  延床面積 23,640m2

 ・国内線ウイング(北ウイング)
   建築面積 11,294m2  延床面積 23,411m2

管理棟
 建築面積 2,520m2  延床面積 13,838m2
  (中部国際空港株式会社の本社・関連会社
           及び航空会社支店等が入居する複合施設)

CIQ棟
 建築面積 1,944m2  延床面積 9,424m2
  (C税関・I入管・Q検疫)

設備棟
 建築面積 1,007m2  延床面積 1,761m2
  (ターミナル地区のパワーステーション)

海上アクセス連絡通路
  (三重県方面からの船舶による連絡通路)

駐車場連絡通路
 立体駐車場(3,000台)
 平面駐車場(1,000台)

<主な内外装>
 屋根:ステンレス製折版+溶融アルミ鋼板 製折版外壁PC版下地タイル張り+ALC板FUH塗装
 床  :人造石及びタイルカーペット

<大空間の建設にふさわしい工法>
 ・基礎工事におけるSRC梁のPC化
 ・基礎工事におけるラス型枠の採用
 ・地下設備配管のユニット化
 ・1階床のスパンクリートの採用
 ・1階腰壁のスパンクリートの採用
 ・屋根トラス鉄骨ベント工法
   (トラスのほとんどの部分を地上で組み立て、
                移動ベンド工法による建方)
 ・外壁カーテンウォールのユニット化
   (ユニット化したカーテンウォールを足場を架設しないで取り付ける)

<空港島への輸送量の低減>
 ・基礎歩廊足場:ライトブリッジの使用
 ・移動式外部足場
 ・鉄骨階段建方・手摺先行取付
 ・移動式内部足場
 ・仮設構台をゼロに

<適正人員による無理のないTACT工程管理の実施>
 ・トラス地組施工、先組ユニットを島ヘ直接運搬
 ・デッキ:合成床版・フェローデッキの採用

<設備を含めた工場もしくはサイドプレハブの推進>
 ・1Fスパンクリート・Fデッキ
 ・アルミカーテンウォール:ユニット工法
 ・RF展望デッキ床:HPC化
 ・トレンチピット内設備配管ユニット
 ・工場吹付大型ALC版の採用
 ・SFRC版の採用

<主な採用構工法>
 ・PC+SC杭 オーガー先行削孔最終打撃工法
 ・山留:シートパイル(仮設を島内に残さない)
 ・排水工事:8インチ・6インチ釜場工法
 ・地下ピット防水:スプレージョン工法の採用
 ・樋:真空ドレインの採用
 ・基礎に防錆鉄筋を使用

見たぞ!聞いたぞ!centrairを

有限会社富士積算 蟹江 寛彰

 12月18日の午後2時ごろ、私は積算協会主催の「中部国際空港(centrair)現場見学会」に参加するために、中部国際空港建設現場にいました。私にとって現場に足を踏み入れるのは、名古屋で世紀最後のビッグプロジェクトと言われたセントラルタワーズの現場見学会に参加した時以来でしたので、今度は世紀初頭のビッグプロジェクトと言われる現場見学会に参加できるということで、期待に胸を踊らせながら見学にのぞみました。

 現場に入った第一印象は、ここは日本で、それも名古屋から1時間ほどの場所で行われている現場なのか!というほど大きな現場でした。そして、子供の教育ビデオでしか見たことのなかった、タイヤの直径が大人の背丈以上あるような大型ダンプなど、珍しい大型建設車両が何台 も見えました。それとは対称的に、日頃大きいと思われている建設車両・器具がより小さくみえたりと、この工事のスケールの大きさに、ただ驚くばかりでした。

 後で聞いた話ですが、空港島は南北約4.3km・東西約1.9kmととても広大で、ターミナルビルも南北のウイングを合わせると約1kmの規模だそうです。そして、駐機場部分の舗装も桁違いで厚み45cm幅7m長さ200mを1日で舗装してしまいます。体積にすると1日630m3打設する計算になります。建物も、事業合計でコンクリート125,680m3、鉄筋13,880t、鉄骨43,590tと全てが桁違いの数量でした。このように日常では聞かないような数字を聞き、改めて感心するばかりでした。

 また、現場内を見学していると、大変大きな現場なのに整理整頓がしっかり出来ていました。そして、作業員の方もすれ違うたびに「ご苦労さまです。」と声をかけてくださり、とても気持ちよく見学できたのはとても印象に残りました。これは、日々の現場での作業員等への安全教育等の管理をしっかり行ってこられた賜物だと思いました。

 ところで、現場内をバスで案内していただいていると車両走行通路にコンテナが置いてあり、よ く見るとバス停がありました。これは、作業員の方を集団輸送するためにあるバス停で、空港島内には7か所あり、1日の作業員の約6割の方は、空港島と有料道路のインター近くに設けてある駐車場との間をバス26台で通われているそうです。 ちなみに見学に伺った日の作業員の人数は、約3800名ということでした。ここでも作業人数に驚くばかりです。しかし、来年春にはテナント部分の工事も始まるそうなので、作業人数はますます増えていくと思われます。

 また、建設物資も仮設の連絡橋の制限もあり、知多市の南5区と四日市港から、トラックごとフェリーで運んだり、船で直接搬入したりしています。このため、空港島には、建設時にしか使われないフェリー乗り場等の港があり、海上輸送という方法も用いれられていました。

 そして、話を聞いているなかでさらに驚いたことがあります。それは、旅客ターミナル等建物 としての外観ができているにもかかわらず、未だ電気・水道は、直接空港島にはきていません。電気は全て発電機でまかない、水は工業用水を船で海上輸送を行い、タンクにて貯蔵しているそうです。このため、水代は、一般水道と比べ約5倍の料金がかかっているそうです。また、運搬しているのが、工業用水なので飲み水がありません。そこで、工業用水を飲料水に濾過をする機械を使っているところもあるそうです。

 このように、大きな現場にもかかわらず、繊細な安全管理、そして、最新の技術により、2005年2月17日開港をめざして日々、着実に工事が進んでいます。きっと完成の暁には、名古屋、いや中部の顔として人と物と情報を調和していく世界に誇れる玄関口となって行くことでしょう。

新平湯温泉の旅 <飛騨古川と錦秋の上高地を散策>

岐阜部会

 9月のある日、岐阜部会長さんから電話で、岐阜部会恒例の一泊旅行に参加しませんかとお誘いがありました。今年は講習で「木造住宅耐震診断員」の資格を頂き、既にその作業に入っておりましたが二日くらい留守をしても影響が無いのではないかと思い参加することにしました。

 10月11日(土曜日)8時50分にJR岐阜駅南口に集合、乗車次第出発。当日は、天気もよく晴れており秋らしい旅行日和でしたが、明日からは下り坂の天気予報。

参加者は岐阜部会の松岡さん、生田さん、桑名さん、窪田さん、馬木さん、勝居さん、板倉さん、生田さんの知人の木村さん、女性では船渡さん、横井さん、それに私を入れて11名。

 バスは東海北陸自動車道各務原ICから入り北へと進む。車中で今日の行程がまだ決まっていないのでどこがよいかと合議の結果「飛騨古川」に決定。そんなことを話し合っているうちに、ひるがの高原SAに到着、10分程度の小休止。ひるがの高原は標高が高いせいか紅葉が見ごろ。手に取る位置に大日岳、遠くに白山連山を望むことができた。ひるがの高原を出発すると後1時間ほどで飛騨古川に到着のこと。バスは飛騨清見ICで東海北陸自動車道と別れを告げ、地方道(岐阜県道90号)に出てしばらくすると飛騨古川に到着。

 飛騨古川といえば昨年NHK連続テレビ小説「さくら」の舞台となり賑わった街である。我々もロケにあやかって、さくらの通勤路である清流の瀬戸川のほとりを歩く。川といっても幅3mに満たない掘割で、川端の柳が落す影をぬって、ゆったりと鯉が泳ぎ、白壁土蔵の民家が散策にふさわしい趣を添える。ハワイから日本に来て初めて彼に出会った日本のお寺「真宗寺」、さくらの下宿先である沼田家の舞台になった「三嶋屋和ろうそく店」この三嶋屋は奈良から飛騨古川に来て二百数十年、和ろうそくを作り続ける老舗。和紙にイグサと真綿を巻きつける新つくりから仕上げまで、今もすべて昔どおりの手法で手作りしている。店先でその作業風景を見ることもできる。建物も貴重で、古い商家の建築様式を伝えるものという。

 飛騨古川で2時間30分かけて散策し、2時少し前に飛騨古川を出発して、今日の宿泊先「新平湯温泉」へと向かう。バスが新平湯トンネルを通り抜けると前方に平湯温泉街が一望。この平湯温泉街の手前にある飛騨三名瀑の一つである「平湯大滝」に立ち寄る。滝の落差45m・滝の幅6m、標高が1300m、もあるため滝付近に植生している落葉樹の紅葉も丁度見ごろでした。この平湯川に流れる水は中部山岳国立公園乗鞍岳(3,026m)を源としており水量も豊富でした。

 夕方5時少し前に今日の宿「古宝館」に到着。ここ奥飛騨温泉郷・新平湯温泉は単純泉であるが湯量が多く、大浴場から露天風呂をはじめ貸し切り風呂もあるようだ。宿に着いてお姉さんに入れてもらったお茶もそこそこ早速浴衣に着替え露天風呂に浸かり、今日の旅の疲れを癒す。6時から懇親会がはじまり宴も盛りあがるころ各自の喉を披露して、夜の更けるのも忘れさせました。

 翌朝、早めに目覚め温泉に入浴。露天風呂から空模様を眺めると予報どおり小雨が降り出してきた。朝食を済ませ宿を出るころには雨もやみ、折角来たのだからということで8時に宿を出発して上高地に向かう。平成9年12月に開通した安房トンネル(長さ4,370m)を抜けると直ぐに上高地への難所、釜トンネルがある。このトンネルは急勾配で、カーブがあり荒々しい岩肌が剥き出しになっている。バスのドライバーには難所中の難所である。トンネルを抜けると突如眼前に広がる風景は大正池と焼岳(2,455m)である。目の前の焼岳、穂高連峰や枯れ木が池の水面に投影する景色に感動する。

 大正池は焼岳が大正4年(1915)最も著しい活動をし、東斜面を泥流が流下して、梓川をせき止め池ができた。我々一行は大正池湖畔で下車して自然遊歩道の小道を上流の河童橋に向けて散策する。途中ウエストンレリーフ広場で小休止、紅葉のきれいな白樺林を通り過ぎるともうそこは河童橋だ。河童橋は梓川の清流に架かる吊橋で上高地のシンボル。この橋の上からの眺めは素晴らしく、上流に3,000m級の穂高連峰、下流に噴煙を上げる焼岳を見渡せる。橋の名称は昭和2年、芥川龍之介が橋の周辺を舞台に風刺小説「河童」を書いたのが由来とか。こうして天候に恵まれて、神秘的な大正池湖畔た田代池の湿原を散策、ヤマメ、イワナの泳ぐ梓川の清流に、高く聳える穂高連峰、茶褐色で噴煙を上げる焼岳の景色を満喫し、上高地を後にして家路にむかう。

(筆者は三河部会相談役 山本 一記)

北陸部会の設立

(有)富山積算センター 笠谷 正

 去る10月17日(土)北陸部会設立の第一回総会が開催されました。北陸在住の積算資格者にとって待望の部会ですが、設立に至る過程は大変なものでした。その中でも特に思い出に残るのは、積算協会の 第11回全国大会の地元金沢での開催です。支部として二順目ということで役員の要望により支部の所在地以 外の地方での初めての開催となりました。北陸では当時まだ部会が無く、かなり不安な面がありましたが、支部 の全面的な支援を頂き無事開催にこぎつけ、皆様に大変好評を頂き面目を施しました。

 これを契機に、北陸に於ける“積算”の社会的認知度が高まり、会員数の拡充に繋がると期待したのですが、残念ながら一時的な盛りあがりで終り、その後は停滞してしまいました。

 北陸部会を今後、継続、発展させていくためには、日頃の地道な教育・普及活動により、会員の拡充が不可欠であることを痛感しています。しかしながら現在の建設業を取り巻く環境は大変厳しく、行政改革の矢面に立たされた公共事業の縮減、工事予算の圧縮により危機的な状況にあります。また積算に対する社会の認知度が低いために、積算資格者、会員になってもメリットが無いと言う事をよく耳にします。

 このような状況にあって北陸部会の会員数の拡充を図っていく為には、部会そのものの魅力を高めるような、会員の自己研鑚に繋がる講習会、学習会を開催し、各分野の多数の方に参加して頂くことが大切だと思います。それが会員相互の親睦と情報交換の場として魅力が増し、会員の拡充に繋がるものと確信します。皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。

北陸部会の近況について

株式会社二葉積算金沢事務所 須曽 晃

 今年10月21日に北陸部会が設立されて2ヶ月あまりが過ぎました。

 私からは富山・石川・福井の近況について紹介をさせて頂きます。

 3県で協会員は50名、協会員でなくても日頃、協力をして頂ける人が4名おられます。

 皆さんへの連絡は、今までごく限られた人への連絡で終わっていました。皆さんに連絡するようになっ てから、協会の活動等についてかなり関心をもっておられる事がわかってきました。

 富山では、ふだん参加されている方々はもとより、㈱鈴木設計の高桑さん、安達建設㈱の沢田さんに参 加して頂けるようになりました。

 また、㈱三四五建築研究所の北岡さんや諏訪さんは、仕事が忙しくて参加される機会が少ないのですが、 いろいろな面で協力を頂いています。

 石川では、㈱フジタの隅田さん、㈱キャスの曽田さん、北国建設㈱の本江さん、㈱雄伸の孫田さんに参加 して頂けるようになりました。特に㈱ミルックスの塚田さんには、多方面にわたってご尽力を頂いています。 福井 では、(有)川﨑積算の川﨑さん、㈱松尾工務店の松平さんに参加して頂けるようになりました。

 このように新しく参加される方々が少しずつ増え、いろいろなお話しもできるようになりました。ともあれ 地道にコツコツと積み上げていく事が大切であると思っています。

 今後共、支部の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

越中路のうまいお酒

明峰積算事務所 代表 宮西 繁

 12月に入ってまだ雪をみない間に作 業をすませようと、富山県東砺波郡庄川温泉郷近郊において、再度交通安全看板の調査に筆者は現われた。

 筆者にとって、調査解体場所の横に鎮座する2体のお地蔵さんが今回の支部報に投稿する気 持ちを盛り上げてくれたものと思っています。

 お地蔵さんと標題のお酒になんの関係があるのとなりますが、お地蔵さんには仮移転していた だきたく、持ち主を探しに地場の庄川町振興組合さんを尋ねて細い道を庄川沿いにくねくねと走り、玄関 先にはいったところが、立山酒造㈱のなんと本社事務所だったのです。

 きときとの魚とお酒は立山でと歌いはじめるうまいお酒です。


 筆者は工場がどこにあるのか知らなかった。これもお地蔵さんのお導きかと、隣の振興組合さん からは、そうそうに申請書を頂き、ずうずうしくもお昼時間に、間違えて入った立山酒造㈱さんの本社事務所 の応接室ではお茶をいただき、工場で詰めてもらった吟醸酒一升と大吟醸酒特選の5合ビンを購入していました。

 新装された工場には、入ることはなかったのですが、周りの空気がなんとも良いのです。
香しいフルーツのような匂いと廻りの環境が良いので、春になったなら、積算協会の人達にも来ていただき近くの料理店(香西かおりさんがCMしている、筆者は入ったこと無し)でご飯もよいなぁと 本気で思ってしまいました。

 お酒は自分で注ぎ、ビンラベルの住所を確認する事もお忘れなく。ぷはーうまいぞ

 


【越中路にうまい酒紹介コーナー】
立山酒造株式会社 富山県砺波市中野220


静岡部会報告

株式会社アイピーエス積算部 藤曲 充信

 静岡部会ではここ数年、更新講習や講習会委員による講習会のお手伝い等に留まり、部会としての活動をしておらず、会員の皆様に大変ご迷惑をお掛けしております。

 そもそも私自身積算協会には、平成8年の4月に入会し、9年目を迎えております。最近は活動に対し情熱に 欠ける面がりましたので、今年は自分自身が初心に帰り、心を入れ換え”行動あるのみ”をスローガンに掲げ、少しでも会員の皆様と積算協会並びに建設業界の更なる発展に寄与出来る様、微力ではありますが活動に邁進して行きたいと思います。

 又、静岡県内は東西に細長く、個々の交流が難しいと思います。但し、各地域を拠点として活動する事によ り、今まで以上に活気ある活動が図れるかと思います。東は三島又は熱海、西は浜松、中央は静岡と、3拠点に連絡員を置く様な体制を早めに構築し、来年度には三重・三河・北陸部会に追い付くように頑張って行きたいと思います。

 私共が携わる建設業界も長引く不況の影響で試行錯誤されていると思われますが、このピンチをチャンスに変えるべく、各会員の皆様と共に知恵を出し合い、乗り越えようではありませんか。その為にも、多数の参加をお待ちしております。

女性スタッフ紹介

株式会社竹中工務店  井上 真千子 さん

 入社においても見積部においても 後輩にあたる(年齢は上ですが・・・)某社員が当社見積部 第1Gの井上真千子さんを紹介します。

 私が見積部配属時に仕事 をいろいろ教えて頂いたのが井上さんでした。積算の仕方、積算ソフト・見積作成ソフトの使い方はもちろんの事、部内文 書・社内文書の作成法から電話応対の仕方まで、その内容は多岐にわたりました。多忙な業務の中、要領を得ない人間に一 つ一つ教えるというのは非常に労力を必要とすることですが、嫌な顔一つせず、その後も新たに配属された人を教える姿には 頭が下がる思いです。

 日常業務においても、作業所経験のある百戦錬磨の社員や協力会社の人達以上に図面を深く読み込み 、第三者にわかりやすい数量書・積算書を作成する能力は誰もが認める所です。また締切に追われる仕事の性質上、退社時 間が遅くなることも多々ありますが、「必ずやり遂げる」 という姿勢と責任感は部内でもトップクラスではないでしょうか。このため井上さんの人間性と仕事の能力に頼ってしまう社 員は後を絶ちません。私も含めて・・。

 まだまだ女性が少ない建築業界の中、女性技術者のパイオニアとして、今後も大いに 活躍されることは衆目の一致する所です。最後になりましたが、体に気をつけて、これからも部内を明るくする元気でオシャ レな井上さんでいて下さい。それと・・・周りのオジサン達をこれからも見捨てないで下さい!?。

株式会社アイピーエス  西尾 万理

仕事はやる気と環境

 

 私は、高校(建築科)を卒業して現在の会社で、6年目をむかえました。はじめは高校でやった積算に少し興味があったぐらいでした。積算は1物件がとても速く、単調な仕事をずっと机に座りっぱなしで繰り返していくので、元運動部の私に出来るか心配でした。しかし、今でもまだまだ学ぶ事がほとんどで、とても奥の深いものです。5年間で、外装と建具の積算を してきました。まだ、多分野の積算も出来るようになりたいです。

 私が、今の会社で5年間やってこられたこ と・まだ続けようと思えることには、環境も大きく関わっていると思います。毎日の仕事は、家族以上の時間 を共有する人たちとの人間関係が良くないと行きたくありません。逆に人間関係が良いと、少々辛く・キツイ仕 事でも頑張れるものです。私の会社は、楽しい人が多いと思います。仕事の話はもちろんですが、もっと近くに感じられる話もたくさんして頂いています。まだまだ未熟な私に、こんな環境を与えて頂いて嬉しく思いますし、これから入ってくる新入社員にも自分がこの環境をつくっていこうと思います。

 今、自分自身で掲げている目標のひとつに【笑顔】があります。小さな事からも楽しいことを見つけ、大人になって感動しにくくなった心をもっとわくわくに変えて、毎日を気持ちよく過ごせる様これからもがんばります。

編集後記

祝2004年 今年の干支は申年

 去る年の今年は、中部地区注目の愛知万博及び中部国際空港の工事完成を迎える年になり、来年の万博開催と空港の開港に至る1年の始まりです。

 私共積算協会の役員及び委員より、会員皆様に色々な情報をそして各委員会からの情報などFAX又はホームページにて提供できたらと思っています。

 今年の干支は申年(去る年)長年の不況が去る(サル)年になればという気持ちで今年1年を迎えま しょう!!

公益社団法人日本建築積算協会・東海北陸支部