公益社団法人日本建築積算協会・東海北陸支部

積算への近道

1.皆さんは積算にどんなイメージがありますか?初めに思うのは難しい計算しかし!電卓ひとつでできてしまいます。 

2.この計算式になるのか?なぜ、この数字になるのか?始めに拾い書をつくっていただき、自分で考えて、悩むことで、答えがわかったときに納得できる。=理解しているを目的としています。ただ図面をみて積算しろと言われても無謀です。 

3.そして、もうひとつ大事なのは色分けすること!拾い書と図面そして数字を同色で関連させることでよりみやすく、わかりやすくできます。これは、実際に積算をする際にも行われている作業です。このように、積算は図面から数字を計算し、算出した数量に単価をかけることで金額を求めることができます。
拾い書をみると計算式自体は足したり、引いたり、掛けたり、割ったり大切なのは図面をみて想像できるかです。数字がわからなかったら、スケールを使って測ったっていいんです!! 

4.でも、知っておきたいのは建築積算数量基準です。積算は誰がどんな拾い方をしても、それは積算。どんなに金額が大きくても(小さくても)それは積算。しかし、実際に考えるとその建築物に対して金額はひとつと考えられます。誰がやっても同じ答えとならないといけないのです。
そこで、必要となるのが建築積算数量基準となります。誰がやっても、近い数量となるように定められた最低限のルールです。 

5.積算の際に疑問に思ったことなどをその都度解決し、より確かな数量を拾うこと。

6.積算することで設計した建築物が予算内に納まっているか、また予算内に抑えるために、どこをどうしたらいいか、設計者にアドバイスすることができます。コストプランナー(コストマネージャー)と言われることも行います。
一見難しそうな積算ですが、計算事態は至って簡単です。しかし、図面だけ渡されて「これを積算しろ」と言われてもどこから手をつけていいか、どの図面を見ればいいかなんてわかりません。だから、積算というのはプロの技だと言えるでしょう。いかに正確に図面を拾うか、これは長年の経験と知識が必要なのです。 

7.謎解きみたいに元々とある答えを、なぜこうなるのか??と考えることで、しっかり1から10まで理解することができたと思います。この逆に考える発想が重要です。この課題研究で一人でも多くの人が積算という分野に興味をもってくれたら嬉しいと思います。 

8.私の作品は積算書としてまとめてあります。図面・建築積算数量基準・内訳書・各集計表・各拾い書がまとめてあります。すべてに通し番号がかいてあり、すべて関連しています。項目ごとのページ数を順に見ていくとより理解できると思います。ぜひ、ゆっくりご覧になってください。 

女子高校生卒業研究より

 

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